女の子の永遠の憧れ「バレリーナ」。今回は、筆者の知人でバレエ講師として活躍するNさんにお話を伺いました。

海外留学を経て、バレエ団にも所属

抜群のスタイルと美貌を誇るNさん。それもそのハズ。何故なら彼女は、プロのバレリーナなのですから。
「3歳からバレエを始めて、小学生の時には「一生バレエを踊っていたい!」と強く思うようになりました。それくらい、バレエが好きだったんです。そして中学卒業後は有難いことに、ドイツにバレエ留学もさせて貰いました」

強力なライバル達に囲まれながら、慣れない外国語でレッスンを受けるというのは、生半可な覚悟では通用しません。辛い環境に耐えぬき、Nさんは遂にプロとして舞台に立ちます。
「残念ながら、最高位のダンサーであるプリンシパルにはなれませんでしたが、それでも自分なりに精一杯、踊ってきたつもりです」
そして引退後は、未来のバレリーナ育成に携わるべく、Nさんはバレエ講師として新たなスタートを切りました。

舞台に立つべく必要なこと

バレエと言えば、一般的には柔軟性や人間離れした高度なテクニックが思い浮かびます。
しかしNさん曰く、バレリーナに必要なのは、それだけでは無いとのこと。

「確かに、観客の目を引く高度な技術も大事です。ですがバレエはアクロバティックではなく、芸術なのです。身体的能力が秀でていなくとも、表情や身のこなしで抒情性を表現し、成功しているダンサーも大勢います」

その点も踏まえ、Nさんは生徒達へのレッスンを行っているとのことです。
なるほど。運動神経が良く、体が柔らかいというだけでは、バレリーナへの道は拓けないのですね。

最終的には自分との闘い

日々、生徒達に寄り添い、レッスンに打ち込んでいるNさんですが、最終的に伸びるかどうかは生徒次第とのことです。
「バレリーナには、体重管理が求められます。そこで食べたいという欲求に勝てるかどうかも、最終的には本人の自己管理に委ねられる訳です。レッスン終了後、生徒が暴食に走ってしまったとしても、我々講師には、どうにも出来ませんから……」

実際にNさんは、才能があっても美しいプロポーションを保てないが為に、挫折した生徒を数多く見て来たそうです。
華やかな表舞台からは想像がつかない、厳しいバレエの世界ですが、Nさんはこう語ります。

「ですが例えプロになれなかったとしても、バレエを通して学べることは沢山あります。体幹が鍛えられますし、感性も磨かれます。全員がプロになることは無理ですが、私は講師として生徒達に、バレエの素晴らしさを少しでも伝えられたらなと思っています」

そう言って微笑むNさんからは、バレエと生徒達への深い愛情が伝わってきます。
奥深いバレエのお話を聞き、私もまた生の舞台が見たくなりました!
Nさん! 本日は貴重なお話をありがとうございます!

ftnコラムニスト:六条京子

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