私は、地方の小さなクリニックで看護師をしています。長く通っている患者さんが多く、スタッフと患者さんの距離が近いのが特徴です。しかし、なかには看護師にセクハラ行為をする患者さんも。特に週2で来院するBさんは、電話番号を聞いてきたりお尻を触ったりなど、スタッフは困り果てていたのですが……
画像: ftnews.jp
ftnews.jp

ここはキャバクラじゃない!!

Bさんのセクハラ行為は目に余るものでした。多くのスタッフが被害に遭っていて、私もそのひとり。仕事中に腕を掴まれ、「ご飯行こうよ。焼肉奢ってあげるよ?」とニヤニヤ。不愉快に思い、手を振り払いましたが、「怒ったところも可愛いねぇ」とまるで話になりません。

もちろん上司にも相談しましたが、Bさんの奥さんは市議会議員とのこと。クリニックも援助をしてもらっているとかいないとかで、「我慢するしかない」ということでした。

スマートに助けてくれた男性社員

私はその日もBさんの担当で、体調を聞いていると今度はお尻を触りながら「ご飯行く気になった?」と聞かれました。心底イラッとしたので、「ここはキャバクラじゃないんですが」と言いかけたその時「Bさん、僕とはご飯行ってくれないんですか?」と、話したこともない男性社員が割り込んできて助けてくれました。Bさんの手をグッと引っ張り、私から離します。

そしてその後、私が割り込む隙も作らず、「僕、あそこの焼肉食べたかったんですよね〜!」とBさんを連れて行ってしまいました。

その男性社員は、今ではなんと…!

その日のうちに、男性社員のところへお礼を言いに行きました。この日の会話がきっかけで、今では旦那さんに。

Bさんはまだ通院していますが、いまだに旦那さんに助けてもらっています。声の掛け方も「僕の奥さんに手出さないでくださいよ〜」に変わりました。Bさんのセクハラは治りませんが、今では男性社員が対応することになっているため劇的にセクハラ行為は減り、安心して働けるようになりました。

ftnコラムニスト:うしさん

コメントを読む・書く

This article is a sponsored article by
''.