作者の知り合いはお姑さんと同居中です。嫁姑問題の渦中にいるのかと思いきや、
そんなことはなく。問題は別のところで発生したようです。旦那さんが、毎日の食事に
ケチをつけてくるというのです。それがどうも、「おふくろの味とちがう!」ということで
お醤油をドバドバと煮物にかけてみたり、味が気に入らないと、流しの三角コーナーに
捨てるという酷いもの。なんとか仕返しを試みたいところですが……。
画像: ftnews.jp
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嫁姑問題の代わりに

お姑さんとは同居しているものの部屋は別なので、バチバチの嫁姑問題は全くと言っていいほどありませんでした。
掃除にケチをつけられることもなく、ご近所づきあいに文句を言われることもなく。その点は大変
平和でした。ですが、問題が起きたのは、旦那との付き合いでした。この人しかいない、と
感じ、結婚を決めたのですが、いざ、一緒に住んで衣食住を共にしてみると、
旦那の小うるささに辟易することになりました。

おふくろの味と比較され……

一汁三菜。三食、その言葉を頭の片隅に入れ、毎日三食、栄養バランスのいいものを、
と思って、頑張ってキッチンに立っていました。ほうれん草の胡麻和え、小松菜のお浸し、
野菜炒め、メインの肉料理等を手間暇かけて作っていたんですが、旦那には気に入らなかった
ようなんです。「甘味が足りない。卵液を作るときにもっと砂糖をいれなきゃなあ……」
「おふくろはもっとおいしく作る。タケノコごはんにしたって、塩加減が絶妙なんだから」
などと偉そうに言うんです。

せっかくの料理を捨てられことも……

一番ショックだったのは、時間をかけて作ったシチューとかの煮込み料理をホワイトソースが
まずいと言って流しの三角コーナーにバサッと捨てられたことです。
さすがに悲しくて泣いてしまいました。私の涙を見ても、旦那は素知らぬ顔。もう限界だと
思って、義理のお母さんに相談することにしました。

味音痴なんじゃないの? とバッサリ

義理のお母さんに話すと、「まあなんてこと!」と親身になって話を聞いてくれました。
「二人で仕返ししよう!」とまで言ってくれました。翌日のことです。日曜日の昼食時に
「なんだ、この味付けは? おふくろはもうちょっと上手に作るぞ。相変わらずまずい
筑前煮だなあ」と旦那。そのすぐ後、玄関の戸がガラガラと開き、
義理のお母さんが参上してこの一言。「なんだい、あたしの
作った煮物にケチつける気かい!?」「え、お母さんが作ったやつなの?」
「そうだよ、そんなこともわからないなんて、味音痴なんじゃないの!? 今後は二度と人の
料理に文句つけるんじゃないよ!!」と怒鳴られ小さくなる旦那に、
私は胸がスーッとしたのです。

ftnコラムニスト:サンマ雲


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