友人が妊娠3ヶ月の頃、つわりがひどくてしんどかった為、空いていた優先座席へ座っていたのだそう。すると、1駅後から70代くらいのおじいさんが乗ってきて、友人に「席を替われ!」とキツく言ってきたのだとか! しんどくて友人が何も言えずにいると、そこに小さな救世主が現れ……友人を救ってくれたのだそう!
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まだ妊婦だと気付かれない時期

妊娠3ヶ月の頃ってまだお腹も全然出ていないので、傍から見ても妊婦だとわからないのですよね。だけど、妊娠初期はつわりが始まる妊婦さんも多くて、けっこう大変な時期なのです。

友人も妊娠3ヶ月の頃つわりがひどく、さらに貧血もあったため、外出するのはとても勇気がいったといいます。

友人は周りの人に妊婦だと気付いてもらえるように、マタニティマークをカバンに付けるなどの工夫をしていたそうです。

満席の車内での優先席

病院へ妊婦健診へ向かうために、友人は久しぶりに電車に乗ったのだそうです。

運動が好きな友人はどこでも自転車で行くのですが……それができない程、つわりがひどかったのでしょう。

運悪く車内は満席だったそうで、空いているのは優先座席だけだったのだとか。

その日、マタニティマークの付いたカバンとは違うバックを持ってきてしまった友人は、悩んだのですが、優先座席へ座ることにしたのだそう。

優先座席って、そこだけ空いている時はよけいに座りにくいですよね……
そこに座る事情を示していなければ、若年層には冷たい目が向けられやすいのかもしれません。

見た目で決めないで!

ほどなくして、友人が恐れていたことは、すぐに現実となってしまったのだそうです。

マタニティマークを付けていなかったので、初期の妊婦さんだとは気付かれなかったのでしょう。

1駅後から乗ってきた70代くらいのおじいさんが、乗ってくるなり優先座席に座っている友人の前まで来たのだそう!

そして「ここは優先座席だろ! 座るな! 若いんだから立ちなさい」「席替われ!」とキツく言われたのだとか。

マタニティマークを付けていれば、こんな事にはならなかったのかな? と友人はいいます。

小さな救世主

席を替われ! と言われた友人なのですが、しんどくてすぐに立つことはできなかったのだそう。

そうしていると、反抗的だと思われたのか、おじいさんの言葉はヒートアップ!

「なんで替わらないんだ! さっさとドケ!」

友人が事情を説明しようとしたその時、黒いカバンを背負った救世主が現れたのだとか!

「おじいさん、人に席を替わってもらいたいなら『お願いします』でしょ?」「ぼくの幼稚園の妹でもできるよ?」「この人が先に座ってたんだよ?」

それは、何処かの私立に通う小学生、それもまだ2年生くらいの男の子だったそうです。

その男の子がおじいさんに言い返してくれた時、車内は失笑の渦だったのだとか(笑)

確かに! 人に何か頼む時には「お願い」しなければいけないですよね!

正義感の強い小学生の男の子に、周りからは拍手がおこったということです。

おじいさんは、小さな男の子からごもっともな事を言われ、ハッ! としたのかその場を去っていったのだとか。

小さな救世主のおかげで、友人はそのまま優先座席へ座っていることができたのだとか!

あれから7年……我が子があの時の男の子の年齢に近づいてきた昨今。

あの子は今、どんな中学生に成長しているのだろう? と友人はふと思うことがあるといいます。

ftnコラムニスト:さらら

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