職場でよくしてくれるパート仲間のママ友。手が空いた時に洗い場を手伝ってくれたり、
私が苦手なお客さんの接客を変わってくれたりと、いい人でした。仕事内容は飲食店での
ホール業務だから、楽ではないけれど職場の人間関係は良好でよかった。そう胸を
なで下ろしていたんですが、ある日、異変が起きました。パート仲間のママ友に食事に誘われた私。
付き合いだからとお誘いに乗ったのですが、連れていかれた先は宗教の道場でした。
画像: ftnews.jp
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仕事仲間は優しいママ友

飲食店のホールバイトを始めた私に、仕事の流れを優しく教えてくれたのは
同い年のママ友でした。気兼ねなくわからないことを聞ける仲。お互いの
仕事が手が空けばお互い手伝う仲でした。おやつを交換したり、「駅前に
新しいパン屋ができてね」などと言って、そこで一番人気の明太ポテトのパンを
朝一で並んで買ってきてくれるような人でした。お返しは大変でしたが、
そんな人付き合いを楽しんでいました。

バイトを始めてから一か月後。食事に誘われた。

「複合施設の中にあるおしゃれな喫茶店がごはんもおいしいんだって。
一緒に行かない?」
「あ、うん、いいよ」
これも付き合いのうちだと考え、一緒に行くことになりました。
二人して、仕事に関する会話をしていたんですが途中から雲行きが怪しく
なってきました。ランチプレートを食べ終え、食後のコーヒーを飲んで
まったりしていた時のことです。ママ友が自身のバッグに手をかけ、何やら取り出し、
私の前に置いたのです。

宗教がらみの本を読みなさいと言われ困惑

「読んでほしい本があるの。これあげるから家で読んで」
「え」
見ると、タイトルからして、宗教がらみとわかる本を私に勧めてきました。
「え、いいよ」と断ると怪訝な顔をされました。
「とてもタメになる本だから」と尚も言われましたが、
「私そういうの興味ないから」とはっきり告げました。一瞬、気まずい空気が
流れました。その場のお支払いは私のほうで全部済ませました。

食事後は宗教道場へと連れていかれ、困りました

「この後、行きたいところがあるの」
「私、もう帰ろうかと思っていて」
「待って。ここから、すぐだから」
仕方なく付いていくと宗教道場でした。建物の中に入ることなく用事があるからと告げて
走って帰りました。なんだか鬼気迫る顔をして、「待ってよー」とママ友に言われましたが
とても怖くなって後ろを振り返るのをやめました。
この翌日から、職場では気まずい空気が流れました。私のミスではないものまで、私がミスしたことになっているのです。
さらに、ママ友に挨拶しても完全にスルー。嫌な気分になり、私は転職を決意しました。
前より時給がいいところなので、結果的にも転職してよかったと思います。

ftnコラムニスト:サンマ雲

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