人生は良くも悪くも、何が起こるか分かりません。
今回は、知人女性の体験談を紹介します!
画像: ftnews.jp
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姑の嫁イビリに耐えきれず……

教師をしている知人女性は、勤務先の中学校で知り合った同僚の男性教師と結婚しました。
しかし、姑がとても我の強い人で、知人女性に嫁イビリをしてきます。
「うちは名家なのよ! アンタの家柄とじゃ釣り合わない! 」
「息子は名門大学出身だけど、アンタは大したことないわね! 」
そんなことばかり言ってくる姑に耐えきれなくなり、知人女性は夫との離婚を決めました。
残念なことに夫もまた、妻である彼女のことを守ってくれなかったそうです。

通信制高校の校長に抜擢

夫と離婚してから、知人女性は前以上に仕事に励むようになりました。
そんな彼女に10年後、思いがけぬスカウトの声が掛かります。
新しく私立の通信制高校を立ち上げるということで、真面目で人望も厚い彼女を校長に抜擢したいとの誘いを受けたのです。
知人女性も、この誘いを快く引き受け、通信制高校の校長というキャリアをスタートさせました。

土下座して頼み込む姑

校長として多忙な日々を送る彼女の元に、思いがけぬ来客が訪れます。なんと! かつて散々嫁イビリをしてきた姑が、アポ無しで通信制高校にやって来たのです!
知人女性を見るなり、姑は土下座して、こう言い出しました。
「お願い! うちの息子がどうしても、教育採用試験に受からないの! これを機に再婚して、アンタの権力で息子をここに本採用してちょうだい! 」
教育採用試験に、元夫は何度チャレンジしても受からなかったそうです。
どうしても息子を正規採用して欲しい姑は、校長という立場に就いた知人女性に頼み込めば、何とかなると思ったそうです。
もちろん、知人女性はこの申し出を断りました。
「申し訳ありませんけど、私の採用基準に元夫は達していませんので……」
そう言うと、姑は打ちのめされたように真っ青な表情で、学校を立ち去りました。
こうして知人女性は過去を断ち切り、日々、子ども達の為に業務に打ち込んでいます。
その姿は、ただただ眩しいばかりです。

ftnコラムニスト:六条京子

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