LGBTという言葉もだいぶ広まりましたが、悲しいことに差別や偏見は無くならないもので……。
今回は筆者の友人S男さんの体験談をご紹介します。S男さんは幼い頃から自分の性に悩みがあったのですー……。
画像: ftnews.jp
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女性になりたい。ずっとそう思っていた。

S男さんは物心つく頃から、女性になりたいと思っていました。
自然とできる友達は女の子が多く、小学生の頃は楽しく過ごしていたのですが……。

引っ越しが決まり、誰も知り合いがいない状態で中学校へ入学することになったのです。
期待と不安が入り混じる中、衝撃的な出来事を目撃することに……。

酷い虐めを見て、決意を固めることに

「オカマはこっちくんなよ!!」

色白で華奢な体つきというだけで、酷く虐められている同級生の男の子がいました。
そんな彼を見て……

(絶対に誰にもバレてはいけない。虐められたくない……。)

そう強く思うようになってしまったのです。

本当の事は話せないけど、仲良しの友達

自然と友達が増える中、一番の仲良しは女友達のA子。
A子には何でも話せるけれど、女性になりたい気持ちだけはずっと隠していました。

ある日、A子から突然手渡されたのは……可愛らしい薄ピンクのリップ。
動揺を隠しながら、なにこれ? と笑って聞くと……

ありがとう。友達の言葉に涙が止まらない(泣)

「これなら自然だし似合うと思って。嫌だったらごめん。」

実はA子は、S男君は女性になりたいのでは? と、出会ったときからずっと感じていたのです。
デリケートな話題なので、自分から話してくれるのをずっと待っていたのだそう。

「早く渡したくて、私から話題振っちゃった(笑)」

そう笑うA子さんを見て、S男さんは涙が止まりませんでした。
ずっと隠してきた自分の本心を、初めて打ち明けることもできて……。

あれからもう10年以上経ちますが、A子とは今でも仲良し。
そしてあの時貰ったリップは、一生の宝物です。

まとめ

自分をさらけ出すのは、勇気がいるもの。
一人でも味方がいると心強いですよね。最高のお友達に出会えてよかった!

ftnコラムニスト:Yukky111

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