不倫の代償は、離婚や失職など一生を棒に振るほど大きいです。なかには、夫婦の記憶まで失ってしまう人もいるようです。今回は筆者の知人から聞いた、不倫にまつわる悲しいエピソードをご紹介します。
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30年ぶりに再会した同級生

ある日、Aさんが父親の見舞いに行くと、同級生のB子さんと彼女の娘がいました。

B子さんと再会するのは30年ぶりで、子どもが巣立った後も両親たちは付き合いが続いていたようです。

B子さんは娘Cちゃんが小さいころに離婚し、シングルマザーになっていました。

世間話のなかで、AさんとCちゃんの会社が近いことが分かり「今度ランチに行こう」という話になりました。

本当の娘のように大切に思っていたら……

Aさんは同級生のB子さんから「あの子は父親を知らないから、心配なの」と言われていたこともあり、なにかとCちゃんを気にかけるようになります。

気づけば2ヶ月に1回のペースで、ランチや食事に行く仲になりました。

互いの仕事の話はもちろん、母親の離婚のこともあり自分も男性に対して好意的に思えないなど、プライベートな悩みを打ち明けるような関係になっていきました。

男性としての本能に抗えず

あるときホテルのレストランで食事をしていると、Cちゃんから部屋のキーカードを渡されます。

「先に待っています」と言い残しレストランを後にするCちゃん。

彼女の背中を見送りながら、Aさんはしばらく呆然として動けなくなってしまいました。

娘のように大切に思っているCちゃんに対して、自分にはそんなつもりなど一切ないことをしっかり話せば、彼女も納得してくれるだろうと思い、Aさんは部屋にむかいます。

しかし、ドアを開けた瞬間、Cちゃんが下着姿で抱きついてきたのです。

とっさに、彼女の腕を自分から引き離し「綺麗なドレスだけど……」と言った瞬間、Cちゃんから強引にキスをされました。

こうなると、Aさんも男性としての本能から抗えません。

二人はそのまま男女の関係になってしまったのです。

追い詰められた妻が倒れて……

Cちゃんとの関係が半年ほど続いたころです。

突然妻から「Cって女だれなの」と詰め寄られ、狂ったように暴れ出します。

妻がAさんに包丁を投げつけ、身の危険を感じたので、そのまま家を飛び出しました。

その後もAさんは妻に隠れて、Cちゃんとの関係を続けます。

ある日、Aさんが帰宅後、妻がリビングで倒れているのを発見。

妻は命は取り留めたのですが、障害が残ってしまいました。

なんと夫が不倫したことをすっかり忘れていたのです。

しかし、悲しいことにAさんとの夫婦生活の記憶もほとんど残っていなかったのです。

Aさんは、妻をここまで追い詰めたことを深く後悔。

Cちゃんとも別れ、自分のことを他人だと思っている妻の介護をして生きることを決めました。

現在、不倫中のみなさん。

あなたは、家庭や仕事を失うよりも、パートナーとの幸せだったときの記憶を失うことの方が怖いと思いませんか?

どうかこれ以上誰かを傷付ける前に、不倫沼から抜け出してください。

ftnコラムニスト:広田あや子

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