これは、私の母が実際に経験したストーカー被害のお話です。
当時母は50歳、私は25歳ほど。知らない人が実家のまわりをうろうろしていて、何度か話しかけられたことがあり、とても怖かったのを覚えています。
今回は、同僚の男性に一方的な行為を抱かれ、ストーカーにまで発展してしまったケースを紹介していきましょう。
画像: ftnews.jp
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一方的な行為の始まりはコストコだった

私の母は、地方の小さな工場で事務として働いています。もともとアパレル関係で営業が得意だった母は、電話に出ると声が急に高くなるタイプ。
本当に仲の良い人以外には自然と営業トークをしてしまう人でした。もちろん会社の同僚Yさんにも、同じように接していました。

Yさんとの関係は良好でしたが、近くにコストコができたことをきっかけに、少しずつ関係が変わってきたといいます。Yさんは奥さんと一緒に、毎週コストコでお買い物をしているそうで、「何か一緒に買ってくる?」と聞いてくるようになりました。母はヨーグルトやパンなど、そのとき欲しいものを頼んでいました。もちろん、きちんとお金は払っていたのですが…

やまないお誘いと嫌がらせ

あるときを境に、Yさんは母が頼んでいないものまで買ってきて「これあげるから週末映画に行きませんか?」とか「今度うちに遊びにきてくださいよ」と言ってくるように。
母は「主人が怒りますし、子供もいるんで無理です」と断っていましたが、何度も断り続けていると「コストコで買い物してきてあげたのに」「少しぐらいの食事ならいいじゃないですか」という内容の長文メールを送ってくるようになりました。

キモいと感じた母は、仕事中、なるべくYさんを避けるようにしていたのですが、今度は仕事の休憩時間に執拗に話しかけてくるようになってしまいます。うんざりした母は、仕方がなく車で休憩時間を過ごすようになりました。
とりあえずうまく避けていれば、「食事や映画は諦めてくれるかな…」と考えていたのですが、それでは甘かったのです。

ついにストーカー化!警察を呼ぶ騒ぎに

私が用事があって実家に寄ったとき、路駐をしている黒い車が目に留まりました。実家の前の道路は狭いため、路駐されると一般車はすれ違えません。仕方なく私は、近くのコンビニに車を停めて実家へ。実家に入ろうとしたとき、その黒い車の持ち主に話しかけられました。

「もしかして〇〇さん(母)の娘さん?」私は母とよく顔が似ているので、親子であると分かってしまったのでしょう。

私「そうですが、どちら様でしょうか?」
Yさん「お母さんと同じ職場のYです。お母さんいるかな?」
私「いや、今は誰もいないはずです。今日は法事があると言っていたので」

私は適当なことを言って実家に入りました。家の中には、とてつもなく不機嫌な母が。Yさんは母に電話やメールを何回もしていたようで、すでに何回も押されていたインターホンも無視していたようです。
私たちはYさんの車が道路を塞いでいたのをいいことに、警察へ通報。Yさんはサイレンの音と共にいなくなりました。同時に母は、会社の上司へも通報。しっかりメールも残っていましたし、インターホンに映ったYさんの写真も撮っておいていました。

後日Yさんは異動になり、顔を合わせなくてもよくなったそうです。今思えば、あのとき誰も被害にあうことがなく対処することができて、本当に良かったと感じています。

ftnコラムニスト:うしさん

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