のしかかる責任やプレッシャーに押し潰されそうになった時、人がとる行動はさまざまです。しかし、人を傷つけたり犯罪を犯すのは言語道断ですよね。
今回はストレスを間違った方向に発散してしまった男性のエピソードを、筆者の知人に聞きました。
画像: ftnews.jp
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頼れるイクメン夫

知人のA子さんは最近子どもが生まれました。実家も遠方で頼れないため、初めての育児に不安を抱えていたA子さんでしたが、そんなA子さんを力強く支えてくれたのは夫のB男でした。

B男は家事にも育児にも積極的。A子さんが少しでも1人の時間を過ごせるように、休日は1人で子どもの面倒を見ることもあったそうです。
よき夫であり、よき父でもあるB男のことが、A子さんは大好きでした。

しかし、一本の電話で事態は一転!

ところがある日、B男の会社の人事部からA子さんに連絡が来たことでそんな生活は一転します。人事部の担当者が思いもよらないことをA子さんに告げてきたのです。
「実は、お宅のB男さんがセクハラとパワハラで問題になっていまして……」

「あの優しくて誠実な夫がそんなことするわけないじゃないですか(笑)」と最初は冗談かと思って聞いていたA子さんでしたが、人事部から証拠の動画や録音を提供され、青ざめました。

「てめぇホント使えねぇな!小学校からやり直してくるか?!」
「一晩だけ付き合ってくれたら上司に昇給の打診してあげるよ?」
「枕営業なんて今どき誰でもやってるんだからさぁ」

信じたくありませんでしたが、それは紛れもなく夫のB男の姿や声だったのです……。

夫を問い詰めると……

帰宅したB男をA子さんが問い詰めると、B男は糸が切れたかのようにポロポロ泣きながら、「頼れる夫や父親になりたくて……でもストレスでどうしようもなくて、会社で発散してしまってた……ごめん……」と告げたそうです。

B男はその後、パワハラとセクハラの責任を取って、被害者にも謝罪と償いをした上で会社を退職。
セクハラに関しては、部下の女性に関係を迫ったものの実際に不倫行為をしたわけではないので、悩んだ末に今回限りということでA子さんは許すことにしたそうです。

今、A子さんとB男は夫婦でカウンセリングを受けています。

まとめ

B男がしたことは決して許されることではありませんが、それほどまでに追い詰められていた状況は哀れですよね。よき夫や父親であることな大切ですが、自分の心を蝕んでしまわないようにほどほどにしてほしいものです。

ftnコラムニスト:藍沢ゆきの

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