卒園式の季節になると、ママ友から聞いた謝恩会の壮絶な話を思い出します。習い事で仲良くなったママ友が通う幼稚園では、謝恩会の出し物が理由で、保護者同士が取っ組み合いの喧嘩をしたのだとか。幼稚園によってカラーはさまざまですが、保護者の熱が入り過ぎると、トラブルの元になる場合もあるようです。
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謝恩会に熱心な幼稚園

ママ友Yさんの子どもが通っている幼稚園は、保護者の参加が多く、熱心な人ばかりだと聞いていました。とくに卒園式後に行われる謝恩会は、幼稚園生活の中で保護者が一番時間をかけるイベントとのこと。

謝恩会ではクラスごとに保護者で出し物をするのが定例で、年長になってすぐから準備が始まるのだとか。習い事で顔を合わせるたびに、Yさんは「また話し合いがある……」「練習が大変……」と愚痴をこぼしていました。

謝恩会の練習室は早い者勝ちだったのだが……

謝恩会の出し物はクラス役員がリーダーとなり、着々と準備を進めていく流れです。冬休み前には企画が固まり、保護者が集まって出し物の練習を始めるのだとか。

しかし、保護者が練習できるスペースは限られています。マンモス幼稚園だったので5クラスもありましたが、練習できるスペースは空き教室1カ所のみ。予約はノートで管理されていて、クラス役員が名前を記入する早い者勝ち方式です。と言っても、例年は役員同士が連絡を取り合いながら、なるべく平等に予約が取れるようにしていたとのこと。

「横取り許せない! 」と保護者同士が取っ組み合いの喧嘩に

ところが、その年は役員同士の仲があまりよくなく、連携がうまく取れていないようです。1人の役員Tさんが空いている日にたくさんの名前を記入し、明らかに不公平な状態に。すると、別のクラスの役員KさんがTさんの名前を消し、自分の名前を記入してしまいました。

それに気づいたTさんは、Kさんに苦情のLINEを送ります。しかしKさんは既読スルー。そして、TさんとKさんは練習スペースでバッティングしてしまいます。Tさんは「私が先に名前を書いた! 」と主張。Kさんは「あなたは部屋を取り過ぎる! 今日は私に譲って! 」と返します。どちらも譲る気ゼロで、口論はどんどん激しくなり、最後には取っ組み合いの喧嘩になってしまいました。周囲の保護者達は一応止めつつも、お互いに不満が大きかったので、大変な騒ぎになったようです。

謝恩会本番は雰囲気最悪

その後、幼稚園の役員長が間に入り、練習スペースは同じ日数だけ配分することに。それでも、TさんとKさんのクラスは関係がこじれてしまいました。陰でお互いの悪口を言い、目も合わせない状態に。

謝恩会本番はスケジュール通りに進んでいきましたが、騒ぎはすっかり保護者中に知られていたため、雰囲気は最悪だったようです。「本当は我が子のために集中したかったのに、ピリピリしてるのが気になって辛かった」と、Yさんは嘆いていました。謝恩会の主役は先生と園児なのに、勘違いした保護者が多いと大変ですね……。

ftnコラムニスト:ききた


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