海外では結婚式直前には独身最後の羽目外しパーティーとも言われる「バチェラーパーティー」が行われるそうですが、日本では受け入れて貰えると勘違いしたり、羽目を外し過ぎる行為をしてしまう人もいるようです。会社員時代の同期Pちゃんが結婚式前に愕然としたエピソードをお伝えします。
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古き良きを大事にするPちゃん

付き合っている彼からプロポーズされたPちゃんは、昔ながらの行事が大好きな子で、彼からのプロポーズを受けた後の両家の顔合わせや結納などが楽しみで仕方ありませんでした。両家の親御さんも「なかなかここまでやる人も最近は少ないから、なんだか嬉しいわね〜♪」なんて喜んでくれていたので、Pちゃんも自分がこういうのが好きで良かったと心から思っていました。ただ、どうも当人の彼はそうでもなかったようなのです。

入籍前日に・・・

とうとう入籍の日を明日に控えたのですが、その日は彼と連絡が取れずにいました。婚姻届を出しに行く時間や両家にも伝えるためにも話し合いたいことがたくさんあるのに、入籍するまでは同棲はしないと決めていたこともあり、彼がどこにいるのかも見当が付きませんでした。そしたら突然、スマホに知らない番号から電話が入ったのです。恐る恐る出てみると、なんだか無言電話のような間違い電話のような雰囲気でした。こちらが話しかけても何の応答もなかったので電話を切ろうとしたら、「・・・おい、何やってんだよ。それ、誰の番号?」と、声が聞こえてきたのです。どこかで聞いたことある声・・・と思っていたら、「え~あなたの奥さんになる予定の人だよ~♪」と、知らない女の人の声がしたのです。

「嫌がらせかよ。・・・って、え?それ繋がってるよね?え?ちょ、え?」と焦る男性の声。ここまで聞いて、Pちゃんは電話の向こうに、知らない女性と彼が一緒にいることに気づいたのです。

バチェラーパーティーの真っ最中だった!

彼が慌てて電話を切ったようで、その後すぐに彼から「今ここにいるから」と、マップとともにメッセージが入ったのです。Pちゃんは居ても立っても居られなくなり、そのまま家を飛び出してマップの示す場所へ向かいました。そこは、高級ホテルのラウンジのようで、入ると大勢の男性とモデルのようなダンサーのような女性がチラホラ。その会場の奥の方に特別なエリアがあり、向かうと彼がいたのです!ソファーに座って両脇には薄着の美女を抱えていました。「お、やっぱり来たんだ。これが俺なりの結婚前のイベントだから!Pのやりたいことにも付き合ったんだから、こういうバチェラーパーティーも楽しませてくれよ!」と言い放ち、美女を抱きしめてお酒を飲み続けていました。

Pちゃんは、こういう独身最後のパーティーがあるのは知ってはいたのですが、こういうのはお互いの了承があってこそじゃないの?と思いつつも、自分も彼の了承を得ていろんな婚前行事をしてきたのか?と自分の胸に手を当てたところ、「・・・うん、どっちもどっちだな。」と諦めがついたそうです。その後、無事に入籍を済ませたかどうかは、聞けずにいます。

ftnコラムニスト:南さおり

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