あなたは略奪愛についてどんなイメージがありますか?私の友人Mちゃんは、不倫の末に略奪愛を成功させます。しかし、相手からプロポーズされ喜んだのもつかの間、条件を付けられてしまったのです。それでも結婚に応じたMちゃんの末路とは…?

不倫相手の離婚が成立

Mちゃんは職場の上司と不倫していました。上司は多忙で家には寝に帰るような生活です。そのため、妻からも子どもたちからもそっけなくされ、愛情に飢えていたとのこと。「私なら彼に寂しい思いをさせないのに」とMちゃんは本気で「離婚するから待ってて」という上司の言葉を信じていました。

そして、ついに上司は離婚を成立させます。彼の言葉は真実だったのです。「やっと2人で幸せになれる!」と、Mちゃんは喜んでいました。

プロポーズは条件付きだった…

離婚にまつわるゴタゴタが落ち着いたころ、Mちゃんは上司から念願のプロポーズをされます。しかし、彼は結婚するにあたり、Mちゃんに条件を求めてきました。

「仕事で忙しいからこそ、君には家庭を守ってほしい。それから、オレにはもう子どもが2人もいる。悪いが、これ以上子どもを持つつもりはない。それでもよければ結婚してくれ」

Mちゃんは悩みました。彼は専業主婦で子どもなしを求めてきたのです。仕事を辞めるのは問題ありませんが、この先自分は親にれないと思うと即答できません。

「好きだから結婚できるだけで幸せ」と結婚したものの…

悩んだ末、Mちゃんは上司との結婚を決意します。「こんなに好きなのだから、結婚できるだけで幸せ。子どもだって、望んでもできるとは限らない」と言うMちゃんは、どこか自分を説得しようと頑張っているように見えました。

そして、Mちゃんと上司の新婚生活は始まります。上司には充分な稼ぎがあり、Mちゃんの家事のやり方や友人付き合いなどに何1つ文句を言いません。「帰ったとき、笑顔の君がいるだけでいい」と言ってくれるとのこと。不安だった結婚生活も、いざ始めると愛に満たされていたようです。

しかし、それもつかの間。結婚2年目を迎えるころ、Mちゃんはどうしても子どもが欲しくなります。夫に正直に話しましたが「約束が違う」と拒否。不自由ない裕福な生活を送っていても、Mちゃんの心は満たされなくなってしまいました。

結婚生活が虚しくなり結局離婚

そして、結婚3年目を迎えることなく、Mちゃんは離婚を決意します。「彼は確かに優しいし、私の自由を尊重してくれる。でも、一番大切なことだけは譲ってくれなかった」と、泣きながら離婚を報告するMちゃん。

略奪したいほど愛した相手でも、悩んで出した決断でも、幸せにつながらないことがあるのだなと思った出来事です。

ftnコラムニスト:ききた

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