ホームレスになった義母を引き取って欲しいと行政から連絡が来て……。トンデモ義母を介護した女性の話。
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ギャンブル依存の母が蒸発し、父子家庭で育った夫。

幼い頃、ギャンブルと酒に溺れた夫の母は、夫を残して蒸発しました。夫から聞く幼少期の記憶は本当に切ないものです。その生い立ちもありとても家族思いで優しい人に育った夫に惹かれ、私は結婚を決めたのです。

結婚して3年後、行政から蒸発した義母を引き取らないかと連絡が

幸せな結婚生活を始めて3年目。行政から、緊急入院となったホームレスの女性の身元が夫の母親と判明した、と連絡がありました。義母は蒸発後、再婚し1人子どもを産んでまた離婚。夜の仕事を転々とし去年からホームレス状態になったそうです。家族には相互幇助義務があり、例え蒸発した親であっても、税金で医療費や生活保護が賄われる前に親族に連絡が来ます。2つ目の家族は扶養を拒否。夫の元に連絡が来たのでした。

夫は扶養拒否。しかし役所から何度も打診がきて

夫も自分を苦しめた母親を私に介護させるなんて考えられないと扶養を拒否してくれました。しかし、義母は退院後また失踪したらしく、路上で体調を崩しては病院から行政に、行政から私たち家族に連絡がくる状態が何回も続いたのでした。その度に扶養拒否の書面にサインをし、顔を歪める夫を見るのが辛くて、私は一つの決心をしました。

義母と同居・介護を決意。

このまま義母が路上で死ぬのを待つ方が、優しい夫の心にも隣にいる私の心にも負担になる。それならしばらく辛抱して、天国に行ってもらおう。そう考えて、私は義母と同居し家で介護をする道を選びました。ホームレスになる程の人ですから、性格の癖は強く介護生活も苦労が多かったですが、5年の介護生活を経て無事天国に行ってくれました。

ltnライター:ユウキミサト


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