再生可能エネルギーの【フリークス電気】、獣害被害を知ってもらうきっかけとなるジビエ缶。それらは【フリークス ストア】長野店を起点に生まれたプロジェクトですが、【フリークス ストア】を語る上で外せない店舗があります。それは一号店であり、今も本店として位置づけられている茨城県古河市にある【“The Camp”FREAK'S STORE】。都心にいくつもショップを構えながら、なぜ地方の店を大事にするのか。デイトナ・インターナショナルでPRとブランディングのディレクターを担当している清宮雄樹さんにうかがいます。

【“The Camp”FREAK'S STORE】は【フリークス ストア】のすべてを体現する店

ローカルを大事にする。それは【フリークス ストア】の原点にも大きく関わっています。一般的に全国展開しているアパレルブランドの本店や旗艦店は、都心に構えていることがほとんど。一方で【フリークス ストア】は創業の地である茨城県古河市の一号店を今も本店としています。アメリカンカルチャーを紹介する古着屋として、古河に本店が誕生したのは1986年。そこから今も発展を続けています。

【フリークス ストア】のすべてが詰まった【“The Camp”FREAK'S STORE】。都会では難しい大規模な店舗です

出典:フリークス ストア

「古河の店は以前本社や物流倉庫としての機能もありましたし、セレクトショップで約200坪もの規模の店を持っているところはあまりありません。渋谷など都心に路面店を出店しても【フリークス ストア】のカルチャーの一つであるアウトドアなどをフルスペックで体現できる器として、世界観を余すことなく表現できる店と位置づけています」(清宮さん)

古河の店では地元で話題のコーヒー屋に出店してもらう、地元で活動しているアーティストの作品の展示販売をするなど、長年ローカルとの取り組みを続けてきました。

「今でこそSDGsが話題ですが、地域との取り組みは創業当時から行っています。当時は地域コミュニティの活性化とは意識せず、一緒に取り組みたい地元のお店や作家さんがいたというシンプルな理由から。そういう意味ではSDGsが根付いた社風かもしません」(清宮さん)

【“The Camp”FREAK'S STORE】で行われた茨城県結城市の魅力を発信する【結いプロジェクト】のPOP UPイベント。店内でスケボーのセクションが設置できるのも大規模店舗ならでは

出典:フリークス ストア

2020年9月、古河店は【“The Camp”FREAK'S STORE】として生まれ変わります。和歌山の人気アウトドアショップ【Orange】の関東初店舗など、様々なコンテンツを展開する総合的な【フリークス ストア】のショップとして話題を呼んでいます。

「【“The Camp”FREAK'S STORE】がオープンしたことで、若い人を惹き付ける店が古河にあるのは誇らしい、と市役所の方が注目してくださるようになりました。クリエイティブでおもしろくて、古河で人が出会える場を作りたいとの相談があり、それが【&FREAK.】に結びつきました」(清宮さん)

コミュニティ型コワーキングスペースの【&FREAK.】では、ビジネス拠点に加え、スタジオやイベントスペースとしても活用でき、新たなローカルコミュニティが生まれる場に。行政からの働きかけで誕生しましたが、改めて【フリークス ストア】の使命を痛感したと清宮さんは話します。

手前にイベントスペース、奥にコワーキングスペースがある【& FREAK.】

出典:フリークス ストア

「【&FREAK.】を通じて自分たちが生まれ、住んでいる場所はクリエイティブだと気づいてもらえ、地元の人たちが出会い、広がっていく場になっています。自分たちで作ったものだけを売るだけではなく、場を提供するのも私達の使命だと考えています」(清宮さん)

さらに【&FREAK.】の取り組みをきっかけに、デイトナ・インターナショナルでも初めての取り組みが生まれているそう。

「【&FREAK.】は市と連携した古河市特有の施設です。若者に刺さる市のイベントを開催するだけでなく、そこから発展して古河市とふるさと納税の返礼品を一緒に考えるなど、弊社としても新たな取り組みが生まれています」(清宮さん)

次回は【フリークス ストア】が地域の課題に目を向ける原動力についてうかがっていきます。

SeniorWriter:津島千佳


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