「不倫なんてするもんじゃない」と言われているのを知りながらも既婚者と恋に落ちてしまう・・・。かく言う私もその1人でした。なぜ既婚者だったのか?なぜ不倫に走ったのか?私自身の体験談を元に、その理由を深掘りしていきます。
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若かりし頃の私の不倫

20代前半の頃、私が出会った男性Mさんは既婚者であり、子持ちのパパでした。「不倫なんて絶対にありえない!奧さんと子供が可哀想だし、そんな酷いことする人に良い人なんかいるはずがない!」と常に思っていた私なのに、見事に不倫沼にハマっていってしまったのです。

包容力がケタ違い

とにかく、包容力が半端ないのです。結婚生活を送ってきた経験からなのか、あらゆることを受け止めてくれるし、ちゃんと話を聞いてくれるのです。そして一切批判もしてこない。その辺の独身男子には到底及ばないような懐の広さを、会話の中で十分感じ取ることができるのです。

外では見せれない自分を出せる

そして、甘やかし方も凄いのです。普段から少し強気で真面目でしっかりものの印象があると言われている私は、職場でも友達関係でも頼られっぱなし。唯一息抜きが出来て、自分らしくわがままでいられる場所が、Mさんとの時間だったのです。初めて会ったときに盛大に酔っ払って愚痴をこぼす私に「そうかそうか、頑張ってるんだね。」と頭を撫でられたときには涙が出たのを今でも覚えています。

割り切った関係が心地いいときがある

不倫なんて将来を見据えていない、結婚にはならない、このままの関係が続くだけ――ですが、むしろ若かりし頃の私にはこれが心地よいと感じていました。何にも縛られていないので結婚を意識する必要もなく、必ず週末に合わなきゃいけないこともない。相手には相手の事情があって、私にも私の事情がある。その合間でタイミングが合うときに楽しめる関係性がなんとも心地よくてたまらなかったのです。

3年半続けた関係を転職を機に自ら終わらせようとしたとき、「こんなにいい関係は中々出会えない。君に恋人ができてもこの関係をずっと続けていけたらなと思っていたよ・・・。」とMさんに言われました。一瞬心が揺らいだ私は若かったんだなぁ、歳を重ねた今、しみじみ思います。

ftnコラムニスト:南さおり


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