「好きこそ物の上手なれ」なんて言葉がありますが、現にはそうはいかないですよね。また、なぜか実力のない人ほど自己評価がやたら高くて困ってしまう…。今回はそんなサークルでのお話です。
画像: 出典:ftn
出典:ftn

歌が上手で入会を誘われた友人

友人のAちゃんは歌が上手で有名。ある時、評判を聞いた音楽サークルから声がかかります。「うちのサークルに入りませんか?」

迷っていましたが「ギター教えます」と言われて入会する事に。彼女は弾き語りをするのが夢だったんです。

最初はギターが弾けるようになる、と喜んでいたAちゃんでしたが、だんだん浮かない表情に。その理由は「主催者にリズム感がなくて」と言う驚きのものでした。

なぜか主催者は自信満々だった!

そのサークルでは年に何度か発表会を兼ねたコンサートが開催されていました。新人のAちゃんは、なんと主催者とのコラボ。素人の私が聞いてもリズムが全く合っておらず、Aちゃんはいたたまれない様子でした。

そんなサークルでも、そこそこ会員がいたのは防音スタジオと、機材が揃っていたから。メンバーは皆「リズムが合ってないんだよなぁ」とボヤきながらも、音楽がやりたくて我慢していました。

それなのに「そこ違う!」などと指摘されると苦笑いするしかありません。主催者は全く気付かない様子で「俺には絶対音感があるんだ」と得意げに話していたそうです。

多くのメンバーが逃げ出していた

数年後、近くに音楽スタジオがオープンしました。メンバー募集のチラシにAちゃんは大喜び。

「仕事が忙しくなったから」と嘘をついてサークルを辞め、新しいスタジオに行きました。すると、前のサークルメンバーがほとんどいるではありませんか。「もう我慢する必要ないよね」と皆で頷き合ったそうです。

自分が主催者になったとき、こんな勘違いしていたら非常に危険です。周りに我慢を強いることになります。

もちろん、いち参加者としても自分の能力を正しく評価した方がいいです。そのため、たまには自分を振り返るのを忘れないようにしたいですね。

ftnコラムニスト:kanonmaru

コメントを読む・書く

This article is a sponsored article by
''.