毎年6月はプライド月間(Pride Month)。LGBT+の権利や文化・コミュニティなどへの支持を示すさまざまなイベントが世界各地で行われます。各都市で開催時期が異なり、日本では、4月22日(金)〜24日(日)までの3日間にわたって東京・渋谷で開催された「東京レインボープライド(TOKYO RAINBOW PRIDE:通称TRP) 2022」を皮切りに、ゴールデンウィーク期間を含む今がプライドウィーク真っ最中! LGBTQ+への支援を表明しているブランドや企業のプロダクトや取り組みを、イベントの模様とともにお届けします。

LGBTQ+当事者が直面する問題を考えるプライドウィーク

画像: 4月24日(日)に東京・渋谷〜原宿エリアを練り歩いた東京レインボープライド2022パレードの列 出典:TOKYO RAINBOW PRIDE 2022 公式サイト

4月24日(日)に東京・渋谷〜原宿エリアを練り歩いた東京レインボープライド2022パレードの列

出典:TOKYO RAINBOW PRIDE 2022 公式サイト

LGBTQ+とは、Lesbian(レズビアン/女性同性愛者)・Gay(ゲイ/男性同性愛者)・Bisexual(バイセクシュアル/両性愛者)・Transgender(トランスジェンダー/性自認が出生時に割り当てられた性別とは異なる人)・QueerやQuestioning(クイアやクエスチョニング)の頭文字をとり、さらなる多様性を示す記号+(プラス)を加えた言葉で、性的マイノリティを表す総称のひとつとしても使われるキーワード。日本におけるLGBTQの割合は(調査機関・調査方法によってデータにバラつきがありますが)約3〜10%ともいわれています(※)......が、当事者は実にさまざまな差別や問題に直面しています。
TRPは、LGBTQ+をはじめとするセクシュアル・マイノリティの存在を社会に広め、”性”と”生”の多様性を祝福するアジア最大級のLGBTQ+支援イベント。新型コロナ禍下を経て、約3年ぶりに待望のフィジカル開催を果たしました。

ファミリーマートのレインボーソックスをはいて 、支援活動へ一歩踏み出す

LGBTQ+支援アクションの第一歩として、サポート活動を展開しているブランドや企業の商品を購入することが挙げられます。たとえばファミリーマートが数量限定で発売中のラインソックス レインボー(¥429)をはいてお出かけしてみるとか。

画像: ラインソックス レインボー¥429/ファミリーマート(コンビニエンスウェア) 出典:『ファミリーマート』公式ウェブサイト

ラインソックス レインボー¥429/ファミリーマート(コンビニエンスウェア)

出典:『ファミリーマート』公式ウェブサイト

『ファセッタズム(FACETASM)』を手がける人気ファッションデザイナーの落合宏理氏を起用し、デザインや素材、着心地のよさや環境への配慮も実現したファミマのオリジナルブランド「コンビニエンスウェア」。ファミマのロゴカラーをデザインしたボーダーソックスが人気ですが、数量限定で発売中のラインソックス レインボーは、LGBTQ+の理解者・支援者を意味する“アライ(Ally)”の輪を広げ、すべての人が自分らしく活躍できる社会づくりを目指し、売上の一部がLGBTQ+支援団体へ寄付されます。

画像: 看板商品のファミチキ(¥180)を入れるホットスナック袋も数量限定でレインボーカラーに衣替え♡ 出典:『ファミリーマート』公式ウェブサイト

看板商品のファミチキ(¥180)を入れるホットスナック袋も数量限定でレインボーカラーに衣替え♡

出典:『ファミリーマート』公式ウェブサイト

また、看板商品「ファミチキ」をイメージしたホットスナック袋も、数量限定でレインボーカラーにチェンジ中。ファミマは、LGBTQ+への取り組み評価指標「PRIDE指標2021」で、最高評価のゴールドを2年連続で受賞しています。

画像: ファミリーマートのラインソックス レインボーをはいて、東京レインボープライド2022へ参戦! www.family.co.jp

ファミリーマートのラインソックス レインボーをはいて、東京レインボープライド2022へ参戦!

www.family.co.jp

仲間にも取引先にも友人にもLGBTQ+当事者が多くいるエディター沖島。同性婚を含む多様な婚姻の法的整備を目指す公益社団法人『Marriage for All Japan(マリッジ フォー オール ジャパン:通称MFAJ)』へのボランティア参加をきっかけに、ラインソックス レインボーを着用してTRP2022に参戦! MFAJの主要メンバーで、香川県在住のゲイカップルによる同性婚訴訟の弁護を担う友人の弁護士・佐藤倫子さんはヴァンズ(VANS)のレインボースニーカー&ソックスを着用。

画像: ファミリーマートのラインソックス レインボーを着用してイベントに参加する人も多数 出典:『ファミリーマート』公式ウェブサイト

ファミリーマートのラインソックス レインボーを着用してイベントに参加する人も多数

出典:『ファミリーマート』公式ウェブサイト

会場となった代々木公園周辺のファミマでも手軽に買えることから、同じラインソックス レインボーをはいておめかしし、パレードに参加する仲間を多数見かけて「お、同志!」とうれしく思いました。もちろん、プライドウィーク終了後も継続してオールシーズンはきたい、抗菌防臭機能つきソックスです。

TRP2022で知った、さまざまなブランドや企業による支援活動

画像: のべ109もの企業やブランドが協賛していた東京レインボープライド2022 出典:TOKYO RAINBOW PRIDE 2022 公式サイト

のべ109もの企業やブランドが協賛していた東京レインボープライド2022

出典:TOKYO RAINBOW PRIDE 2022 公式サイト

3日間のフェスティバル動員数はのべ66,949人、パレードへの参加者は約2,000人。TRP2022へ協賛したスポンサー企業をざっとカウントしてみたところ、なんとのべ109にも達していました!

画像: 出典:TOKYO RAINBOW PRIDE 2022 公式サイト
出典:TOKYO RAINBOW PRIDE 2022 公式サイト

☑️(左上)ギャップ(Gap): 日本におけるLGBTQ+支援活動のパイオニア企業であるギャップジャパン。代々木公園最寄りのメガストアである新宿フラッグス店にて、3日間限定でチャリティプライドTシャツを販売。売上は(沖島のボランティア先でもある)MFAJへ寄付していただきます!
☑️(右上)ヴァンズ(VANS):レインボーモチーフステッチやレインボーチェック柄で彩られたフットウェアやレッグウェアを販売。2021年は、TRPを含む4つのLGBTQ+支援団体に、合計約$20万を寄付した実績があるそう! 飛ぶように売れていました。
☑️ (左下)ドン・キホーテ:レインボーカラーハットをかぶった公式キャラクター・ドンペンをはじめ、ハンドフラッグやラバーブレスレットなど、虹色カラーアイテムを販売。ドンキを運営するパン・パシフィック・インターナショナルホールディングスは、LGBTQ+への正しい理解を深めるための研修実施や、同性パートナーを配偶者として認めるライフパートナー制度導入などを2016年から実施しているそう。
☑️ (右下)Wpc.: 累計販売本数約20万本を突破している大人気の長傘をはじめ、折りたたみ傘やレインポンチョなど、レインボーカラーをあしらったレイングッズを販売。24日(日)のパレード当日がガッツリ雨模様だったため、参加者の実需をかなえて大好評でした。

画像: バッグ「STORSTOMMA(ストールストッマ)」(27×27㎝)¥149/イケア・ジャパン(イケア) 出展:『イケア・ジャパン』公式オンラインストア

バッグ「STORSTOMMA(ストールストッマ)」(27×27㎝)¥149/イケア・ジャパン(イケア)

出展:『イケア・ジャパン』公式オンラインストア

バッグ1点の売上につき、¥30がLGBTQ+支援NGO団体に寄付されるIKEA(イケア)のショッピングバッグ「STORSTOMMA(ストールストッマ)」を抱えた参加者も多く見かけました。レインボーカラーをあしらったドアマット「PILLEMARK ピッレマルク」(¥1,499)も大人気なのだそう。

支援の実態をよく見極めて、確実につながる購入活動を!

LGBTQ+フレンドリーなプロダクトやサービスを購入するときは、公式サイトなどで実際の取り組みをあらかじめチェックすると、より確実な支援につながるのでは......と実感しました。実際、多くのブランド・企業・団体が、TRP2022への協賛によってLGBTQ+への支援活動をアピールする一方、その実態について是非を問う事件が発生したり(詳しくは他メディアの報道をご覧いただけますと幸いです)、出展ブースの規模やポジションが協賛金額の大小と比例するため、利潤のあるなしに関わらず真剣に支援活動している団体があまりクローズアップされない現実、さらにブースに呼び込むときの「お兄さん」「お姉さん」といった呼称がそもそも性を特定するため、この場にまったくふさわしくないのでは!?......といったみんなの強烈な気づきなど、さまざまな問題提起が改めて現場でなされたことを最後につけ加えておきます。
レインボーウィーク&月間中は今後もさまざまなイベントが予定されているので、ぜひ参加してみてくださいね。

※掲載内容には私物および個人の見解が含まれます。また、価格・入荷予定・在庫状況を含むすべての商品情報は2022年4月24日時点でのものです。
※データ参照元:電通ダイバーシティ・ラボ「LGBT調査2018」(2019年)、LGBT総合研究所「LGBT意識行動調査2019」(2019年)、名古屋市総務局総合調整部男女平等参画推進室「性的少数者(セクシュアル・マイノリティ)など性別にかかわる市民意識調」(2018年)、「働き方と暮らしの多様性と共生」研究チーム(協力:大阪市)「大阪市民の働き方と暮らしの多様性と共生にかんするアンケート」(2019年)

Senior Writer:Asami Okishima


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