昨年あたりからファッションの世界で耳にするようになった、“フェムテック”や“フェムケアアイテム”というキーワードをご存知でしょうか。「フェムテック(FemTech)」は、フィメール(Female)とテクノロジー(Technology)を略した造語で、女性が抱える健康課題をテクノロジーで解決する商品やサービスのこと。吸水ショーツや月経カップから、生理中も心地よく過ごすためのランジェリーなど、さまざまなフェムテック関連商品が登場しています。

今年6月にオープンしたニュウマン横浜店

そんなフェムケアアイテムをいち早く展開してきたのが、「エミリーウィーク(EMILY WEEK)」。生理週間を軸に、女性の4週間のバイオリズムに寄り添ったライフデザインを提案するブランドとして3年前にローンチされ、今年6月にはニュウマン横浜店に新店をオープンするなど、ますます広がりを見せています。今日は、同ブランドのコンセプターである柿沼あき子さんに、ブランド設立時の想いや、今おすすめのフェムケアアイテムについてお話をうかがいました。

生理で悩む女性たちの
受け皿になるブランドを

ニュウマン横浜店

「エミリーウィークはブランド設立から今年9月で3年目を迎えました。ブランド構想のスタートは、新卒で入社したWEB会社で働いていた時。20代前半でしたが、忙しくて生理が重くなったり、体調不良が続いていて、その悩みを周囲に話すと、同じような悩みを抱えている人が当時からたくさんいました。WEB会社ではSNSマーケティングを担当していたので、ツイッター等で生理の話題で盛り上がっているのは知っていて、でもその悩みに寄り添えるサービスは当時なかったんです。なので、いつか生理で悩む女性たちの受け皿になるサービスやブランドを作りたいなと思っていました」

その後多くの人気ブランドを擁するファッション会社ベイクルーズに転職し、新規事業プロジェクトに応募したのが2016年。翌2017年からブランドがスタートします。

ファッションとデザインの力で
もっとオープンな存在に

「ブランドを立ち上げた最初のシーズンは、布のライナーとアロマグッズがメインでした。その後、アンダーウェアやルームウェアなど、アパレルアイテムも徐々に増やしています。ベイクルーズの強味でもあるファッションやデザインの要素をプラスすることで、生理用品のタブー視されている部分を少しずつオープンに出来たらと思っています」

おすすめは1年かけて開発した
オリジナル吸水ショーツ

「エミリーウィークオリジナルの吸水ショーツは、1年かけて開発した自信作。オーガニックコットン主体のビオリコットンを使用し、吸水部分は抗菌防臭&透湿防水加工済みの吸水布を挟んだ3層構造に。ナプキン1枚程度の給水量で、生理の始めや終わりかけの軽い日や、おりものの量が多い時にもお使いいただけます」

店頭では、NY生まれの「シンクス(THINX)」や韓国の「イヴ(EVE)」など、海外ブランドの吸水ショーツも扱っている。ちなみにお店では、すべてのショーツの試着が可能!はき心地やサイズ感を試せるのはうれしいですよね。

「吸水ショーツの認知度はかなり高まってきていると思います。他ブランドとの違いを試したい方や、興味はあったけれど手に取るのははじめてという方が購入されています。またコロナ禍で家にいる時間が増えたのを機にトライしてみたいという方も多いです。そけい部の締め付けが少なく、通常のショーツと変わらない着け心地なので、吸水ショーツが初めてという方も抵抗なくはいていただけます」

また、吸水ショーツと同素材のブラとセットでコーディネートできるのもエミリーウィークならでは。生理中でも気分が上がりますよね。最後に、近年盛り上がりを見せるフェムテック市場について、今後の展開についてうかがいました。

「イルミネート(※1)や#NoBagForMe(※2)など、昨年あたりからフェムテックに関連するプロジェクトが同時多発的に登場したり、私自身もファッション誌から取材を受けることが増えたり、生理について話しやすい環境になってきたなと感じています。下着に対する意識も変化してきていて、これまでは胸をきれいに見せる、盛るといった部分にフォーカスしていましたが、これからは着心地や素材の良さにシフトしていくと思います。

バックシャンニットからちらりと見えるブラやキャミソールなど、ファッションと合わせて楽しむランジェリーが増えるといいですね。今後は、ベイクルーズの他ブランドとコラボして、新たなアイテムを作っていきたいと考えています。これからも、女性特有の悩みとファッションの両軸からアプローチしていきたいです」

その他の人気アイテムをご紹介!

入荷するたびに売り切れてしまうというマスクは、肌に優しいオーガニックコットンを使用。

上質なスーパー120ウールを使用したインナーは、保温性が高くウールなのにチクチクしないと大人気。タートルとクルーネックの2型に加え同素材のレギンスもあり、冬のインナーに最適です。

ゆったりとしたニットワンピースは、ざっくりと背中が空いたデザインで、下着を見せてコーディネートを楽しめます。前後どちらでも着用可能です。

柿沼あき子さんプロフィール
「EMILY WEEK」ブランドコンセプター。2009年に女子美術大学絵画学科を卒業後、同年にベンチャー企業へWEBディレクターとして就職。その後WEBプロモーション企業を経て、2014年(株)ベイクルーズへWEB販促プランナーとして入社。同社の社内新規事業として、生理週間を軸に女性のバイオリズムに寄り添うライフデザインを提案するブランド「EMILY WEEK」を提案し2017年9月に事業化。現在は「EMILY WEEK」にてWEB PR、バイイングなども担当。
※1:ハヤカワ五味氏が立ち上げた“生理用品により多くの選択肢を”というビジョンを掲げたプロジェクト。生理周期に合わせたサプリメントの開発・販売等を行っている。
※2:生理用品を扱うユニ・チャームが始動した、生理用品を購入する際の“選択肢の多様化を目指す”プロジェクト。


コメントを読む・書く

This article is a sponsored article by
''.