こんにちは。世界76か国を旅する編集・旅行ライターの窪咲子@0812sakiko
です。私が見つけた心ときめくモノや場所を紹介していきたいと思います。

親になってから気づいたこと

息子が生まれてから、子どもひとりを育てることがこんなにも大変なのだと思い知る日々。幼いころ、母がイヤな顔ひとつせずに私の興味関心に一日中付き合ってくれたこと、働きながら毎日おいしい料理を作ってくれ、お弁当まで持たせてくれたこと。そのどれも当たり前ではないことに気づきました。

母を旅行にでも招待しよう。そう思っていた矢先に訪れた新型コロナウイルスの猛威。長引く自粛生活の中で、ずっと気になっていた「星のや東京」の存在を思い出しました。

大手町にそびえ立つ“塔の旅館”「星のや東京」

“旅館”というと日本庭園や木造の伝統的な建物をイメージしますが、2016年7月にオープンした「星のや東京」は地下2階、地上17階建て。グローバル展開する外資系ホテルや日本を代表する老舗ホテルが数多く存在するエリアで、“塔の旅館”という唯一無二の世界観をつくりあげました。

実際に訪れてみると、大手町駅に直結し、オフィス街のど真ん中という立地に驚きます。こんな都心に本当に旅館が…?と半信半疑。

しかし、さすがは星のや。重厚な木の扉が開いた瞬間、ふわっと漂う和の香りに包まれ、まるで魔法にかかったかのように別世界に惹き込まれました。匂いの正体は白檀をベースに、大茴香(ダイウイキョウ)や桂皮の伝統的な香りに、イランイラン、ゼラニウムなどの天然香料を調合。この「星のや東京」オリジナルの匂い香を下駄箱に忍ばせているのだそう。

玄関で靴を脱ぎ、畳にあがるという、日本の生活文化を継承。畳を素足で歩く心地よさを再確認します。

新型コロナウイルス対策として、検温と消毒があり、エントランスから密にならない工夫も。フロントを通らずに、直接部屋に案内され、部屋のなかでチェックインの手続きが可能でした。

い草の香りに癒されながら、畳を踏みしめ客室へ。驚かされたのがこちらのエレベーター。なんと中まで畳敷きになっていました。「外国人の方は驚きますね~」とスタッフの方がおっしゃっていましたが、東京生まれ東京育ちの33歳も開いた口がふさがりません。2歳の息子も思わず手で触って確認(笑)。

客室は全84室。日本家屋に使われる畳や障子、竹や栗など自然素材を用いられ、風情を残しつつも新たなスタイルも取り入れた客室は、どこを撮っても絵になる空間。隅々までこだわりが散りばめられていました。

今回、宿泊した「菊」というお部屋は「星のや東京」で最も広い客室。80平米の広さに、ウォークインクローゼットがあり、長期滞在や家族で訪れてもゆっくりと過ごすことができます。

画像: 大手町にそびえ立つ“塔の旅館”「星のや東京」

とくに大きな四角い浴槽とソファーまである広々としたパウダールームは、お気に入りの場所。お風呂上りにちょっとソファーに腰掛けて一息つけるのが、快適でした。

自宅にはない畳が気持ち良いのか、息子は寝そべって触感をたのしでうれしそうな様子。ハイハイ時期の赤ちゃん連れでもストレスなく過ごすことができるのが、うれしいポイントです。

障子にうっすらと浮かび上がる模様は、外観に施された江戸小紋のモチーフ。近隣のビルからの目隠しの効果もあり、影が時間や光によってゆらゆらと姿を変えるのもまた素敵です。

「お茶の間ラウンジ」でホッと一息

各階には「お茶の間ラウンジ」という24時間利用することができる贅沢なリビングルームがあり、お茶やアイス、お菓子が設置されていました。自分の家の「お茶の間」のように利用してほしいという想いが込められており、この都会のど真ん中にいながら、田舎に帰ってきたようなホッとすることができるひとときを味わうことができます。

知らなかった東京発のお菓子との出会いも。とくに「一心堂本舗」の玉ねぎ煎は、止まらなくなるおいしさで、思わず売っているお店を調べてしまいました。歌舞伎座やスカイツリーなどに店舗があるそうですよ。

芸術的な「Nipponキュイジーヌ ~発酵~」

そして、「星のや東京」の滞在でとてもたのしみにしていたのは、「Nipponキュイジーヌ ~発酵~」と名付けられた料理の数々。今回、私がいただいたのは日本で昔から親しまれてきた「発酵」の食文化と、フランス料理が融合したコース料理。

子連れでコース料理というのは、かなり難易度が高いように思えますが、畳の個室もあるので、安心です。途中、スタッフの方が息子に声をかけてくれたり、塗り絵やおもちゃを持ってきてくれ、至れり尽くせり。子連れの方へがゆっくりと料理をたのしめるようにという工夫もうれしかったです。

とくに印象的だったのは、「酸・旨・苦・辛・甘」を一口サイズの料理で表現した「五つの意思」。白い部分は石で、料理にあわせて温度を変えているというこだわりも。石をつかんで、料理を口に運ぶと、一口サイズながらどれも個性豊かなおいしさでした。

蝶の形をしたラングドシャが華やかなデザートも。発酵食品であるヨーグルトを使ったアイスクリームと桃のコンポート、ミルクジャムのソースが使われ、見た目も美しく印象に残るスイーツ。真ん中にナイフを入れると、ラングドシャが割れ、まるで蝶が羽ばたいているかのように姿を変えます。こちらのミルクジャムは学校給食や外食産業で、牛乳や乳製品の消費量が低下し行き場を失ってていることから、メニューに考案されたのだそう。

お部屋でゆっくりと食事をたのしみたい方は、インルームダイニングのメニューも充実。旅のスタイルによって、いろいろな選択肢があるのも「星のや東京」の魅力のひとつです。

都会の真ん中で温泉に癒される

そして最上階には、地下1500mから湧き出る天然温泉「大手町温泉」の湯を引いた温泉が。なんと空が見える露天風呂も設置されており、都心に居ながらにして、ゆったりと温泉に浸かり、心安らぐ時間を満喫することができます。

琥珀色のお湯はしっとりと肌になじんで保湿効果の高い強塩泉。短い時間で体の芯からポカポカと温まってくるのを実感できます。

風呂上がりの牛乳のサービスも最高です!

近場で親孝行が叶う「星のや東京」

息子が寝た後に、お茶の間ラウンジでいただいたお菓子を食べながら、母とのんびり語り合ったことも良い思い出に。普段なかなか伝えられない感謝の気持ちも、旅行の非日常の中だと素直に伝えられたような気がします。

日常の疲れを癒してくれる仕掛けが随所に散りばめられ、心ときめく空間。都内に住んでいると、なかなか東京のホテルに泊まる機会はありませんでしたが、「もっと早く知りたかった…!」と思うほど、幸せなひとときを味わうことができました。Go to キャンペーンも後押しして、より泊まりやすくなった「星のや東京」。交通費等がかからない分、密を避けた贅沢な都内一泊旅行というのはいかがでしょうか?

次回は、「星のや東京」のアクティビティをレポートします。

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