2026年のメットガラで、ひときわ強いインパクトを残したのがジェンナー姉妹です。中でもカイリー・ジェンナーは、Schiaparelli(スキャパレリ)の彫刻的ドレスとともに“乳首と眉の解放”という挑発的なビューティールックを披露し、大きな話題を呼びました。
カイリーが体現した“シック・シュルレアリスム”
カイリーが選んだのは、動くたびに形を変えるような流動的シルエットのドレスです。まるで生きている彫刻のようなデザインは、ブランドの持つシュルレアリスムの美学を体現しています。
そこに合わせたのが、ブリーチされた眉と、ニップルの輪郭を象ったブラです。顔の印象を曖昧にしつつ、身体のディテールをあえて際立たせることで、現実と幻想の境界を揺さぶるような存在感を放っています。
ケンダルも共鳴、“見せる身体”への転換
この大胆なアプローチは、妹カイリーだけにとどまりません。姉のケンダル・ジェンナーもZAC POSEN(ザック・ポーゼン)のドレスの下に、同様にニップルを強調するインナーを着用しています。姉妹そろって“隠すのではなく見せる”というメッセージを共有したことで、そのインパクトはさらに増幅されました。
SKIMSから広がる新たなトレンド
背景にあるのは、キム・カーダシアンが手がけるSKIMS(スキムズ)の「ニップルブラ」です。身体のリアルな造形をあえて強調するこのアイテムは、すでに市場で大きな反響を呼んでおり、今回のメットガラによってラグジュアリーの文脈にも本格的に浸透し始めたといえます。
“隠す美”から“際立たせる美”へ
これまで隠されてきた身体のディテールや、整えられてきた眉といった要素をあえて解放する——ジェンナー姉妹のルックは、従来の美の価値観を問い直すものです。賛否を巻き起こしながらも、この動きが次のトレンドの起点になる可能性は高いと見られています。ファッションは今、身体そのものを主役に据える新たなフェーズへと進み始めています。
Photo:Aflo