電車にベビーカーを乗せようと奮闘していたとき、後列の中年男性から暴言を吐かれてしまったA子さん。
思わず体がすくみ、固まっていると──。
見知らぬ人の優しさ
すると、近くに立っていた女性が、スッと前に出て、男性に向かってこう言ったのです。
「ベビーカーの乗車は認められていることですよ。お母さんが困っているんだから、一緒に手を貸しませんか?」
女性の堂々とした態度に、男性はバツが悪くなったのか、口をつぐむと、何も言わないまま別の乗車口へと移動していきました。
女性はそのまま振り返り、ベビーカーを持ち上げて乗せるのを手伝ってくれました。
そして、「あんな人、気にしないほうがいいわ」と、穏やかに微笑んでくれたのでした。
心が救われた
電車のドアが閉まった瞬間、涙が出そうになりました。
怒鳴られたことへの悔しさもあったかもしれません。
でもそれ以上に、手を差し伸べてくれた女性への感謝が込み上げてきたのです。
これまでの子育て中、多くの場面で悩むことがありました。
周りに申し訳ないと恐縮したり、理解されない孤独感を味わったり──。
ベビーカーでの移動ひとつとっても、周囲の目が気になり、「迷惑をかけていないか」と必要以上に気を張るので、帰宅する頃にはヘトヘトになっているのです。
私にとって、あの女性の言葉や態度は、大きな救いとなりました。
見知らぬ人の優しさのおかげで、前向きになれた出来事でした。
【体験者:30代女性・専業主婦、回答時期:2026年6月】
※本記事は、執筆ライターが取材又は体験した実話です。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
FTNコラムニスト:大城サラ
イベント・集客・運営コンサル、ライター事業のフリーランスとして活動後、事業会社を設立。現在も会社経営者兼ライターとして活動中。事業を起こし、経営に取り組む経験から女性リーダーの悩みに寄り添ったり、恋愛や結婚に悩める多くの女性の相談に乗ってきたため、読者が前向きになれるような記事を届けることがモットー。