今回は、A子さんにお聞きしたエピソードをご紹介します。
不登校になってしまった中学生の娘に「先生に相談してみようか」と声をかけたA子さん。
しかし娘の口から出てきたのは、「大人なんか信用できない」というひと言で——。

「大人なんか信用できない」の真意

聞けば娘のクラスでは以前、一人の女の子が「クラスメートから嫌がらせを受けている」と先生へ相談したことがあったといいます。

先生は、解決しようと動いたのだそうです。
でもその結果、「誰が相談したか」がなんとなく周囲に伝わってしまいました。
その子は「チクった」と陰口を言われ、さらに孤立してしまったのだとか。

それを見ていた娘は、モヤモヤとした気持ちになり、クラスの子とうまく接することができなくなってしまったのでした。

「だから、先生になんか相談できない」
涙を流す娘に、私は、返す言葉がありませんでした。

我が家の出した答え

「困ったら、大人に相談しなさい」
とは言うものの、娘の言う通り、そうしたがために状況が悪化することもあります。

よく考えた結果、私は、娘を無理に学校へ戻そうとするのをやめました。
まずは心を休ませることを優先し、スクールカウンセラーや担任とも慎重に連携を取ることに。

娘には、
「すぐに学校へ行けなくてもいい。お母さんは、あなたの味方だからね」
とだけ伝え続けました。

一番の味方だよ

ずっとふさぎこんでいた娘ですが、最近、徐々に自分の気持ちを話してくれるようになりました。

学校へ行けるようになるまでには、まだ時間がかかりそうです。
でも先日、久しぶりに娘が声を立てて笑っているのを見て、とても嬉しかったです。

焦らず、今はただ、一番の味方として、この子のそばにいようと思っています。

【体験者:40代女性・パート主婦、回答時期:2026年6月】

※本記事は、執筆ライターが取材又は体験した実話です。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

FTNコラムニスト:大城サラ
イベント・集客・運営コンサル、ライター事業のフリーランスとして活動後、事業会社を設立。現在も会社経営者兼ライターとして活動中。事業を起こし、経営に取り組む経験から女性リーダーの悩みに寄り添ったり、恋愛や結婚に悩める多くの女性の相談に乗ってきたため、読者が前向きになれるような記事を届けることがモットー。