筆者友人D子の話です。「この子はしっかりしているから大丈夫」——そう思い込んでいたのは、私の都合だったのかもしれません。第4子が生まれてから、長女への言葉が変わりました。「お姉ちゃんだから」「長女だから」。文句ひとつ言わず弟たちの世話をこなしてくれる娘を、いつの間にか“頼れる存在”として見るようになっていたころ、娘がぽつりと漏らした一言に、私は言葉を失いました。

末っ子が生まれて、長女はさらに「お姉ちゃん」になった

第4子が生まれたとき、長女は小学3年生でした。
下に弟が2人いて、さらに赤ちゃんが加わった我が家。
長女は第2子が生まれてからも「お姉ちゃん」として育ってきましたが、末っ子の誕生でその立場はより一層強くなりました。

「お姉ちゃんだから」「長女だから」——気づけばその言葉を、私は何度も口にしていました。
オムツを取ってきてくれる、弟たちと遊んでくれる、食事の準備を手伝ってくれる。
文句ひとつ言わず動いてくれる娘を、「しっかりしてるね」と頼りにしていました。

それが当たり前になっていました。

ぽつり、と漏れた言葉

末っ子が生まれて半年が過ぎた、ある夜のこと。
下の子たちが寝静まり、長女と2人でいる時間ができました。
テレビを見ながら、なんとなく話していたときでした。

「ねえ、ママ」
「なに?」
「赤ちゃん、来ないでほしかった」