これは筆者自身の育児エピソードです。
息子とその友達が、お菓子を取り合ったおやつタイム。
親として一歩引いて見守る中で、子ども同士が自分たちで解決策を生み出し思いやりを育てていった、印象深い出来事です。

自分たちで見つけた“半分こ”の解決

「どうしたらふたりとも嬉しくなれると思う?」と問いかけてみると、Rが少し考えて「半分こにしよう!」と提案。A君も「いいね!」と嬉しそうに頷きました。さっそく小さなお菓子を割ろうとチャレンジすると、思った以上にバキバキに割れてしまい、きれいな半分にはなりませんでした。それでもふたりは大笑い。「あはは、バラバラになっちゃった!」と手を伸ばし合い、割れたお菓子をひとつずつ交互に拾って楽しそうに食べている姿が微笑ましかったです。

解決策を考える力、子どもが育てていくもの

今回ふと気づいたのは、親がすぐに口を出して「こうしなさい」「喧嘩はしてはいけないよ!」「じゃんけんしたらどう?」などとルールを決めてしまうよりも、子どもたち自身に考える余地を持たせた方が、ずっと良い結果につながることもあるということです。うまく半分にならなくても、それすら楽しみに変えてしまう柔軟さや、譲り合いの経験もこの年齢だからこそ大切だと思いました。問題は必ずしも「きっちり平等」に解決しなくても、子どもたちが自分で工夫して笑い合うこと。そんな瞬間が、思いやりや協力する力を自然と育ててくれるのだと感じた小さな「事件」でした。

【体験者:40代・筆者、回答時期:2026年5月】

※本記事は、執筆ライターが取材又は体験した実話です。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

FTNコラムニスト:北田怜子
経理事務・営業事務・百貨店販売などを経て、現在はWEBライターとして活動中。出産をきっかけに「家事や育児と両立しながら、自宅でできる仕事を」と考え、ライターの道へ。自身の経験を活かしながら幅広く情報収集を行い、リアルで共感を呼ぶ記事執筆を心がけている。子育て・恋愛・美容を中心に、女性の毎日に寄り添う記事を多数執筆。複数のメディアや自身のSNSでも積極的に情報を発信している。