ある日、家で5歳の息子Rと、そのお友達A君が遊んでいた時のこと。おやつに出したチョコレート菓子「コアラのマーチ」を前に、ふたりは「どの絵の『コアラのマーチ』を食べるか」で小さな争奪戦を始めました。「これがいい!」「この絵のコアラはぼくが先に見つけたよ!」と、5歳児らしく小声で笑いながら、でも真剣な目つきで取り合います。私は「順番に選ぼうね」と声をかけてみたものの、ふたりはなかなか譲りません。テーブルの上には、ふたり分とは思えないほどの緊張感が漂っていました。