思春期は、昨日まで素直だった子どもが急によそよそしくなり、親の言葉も届かなくなったように感じるものです。親としてはどうしても焦りや不安が先立ってしまいますよね。今回は、筆者の友人の体験談をお届けします。

冷え切っていた家庭の空気

中学生になった頃から、反抗期なのか息子は以前より口数が減り、家の中の空気が一気に冷え込んでしまいました。

話しかけても「別に」「うるさいなぁ」と返されることが増え、私は焦るあまり小言ばかり。
提出物や生活態度が気になっては口を出し、そのたびに息子はますます心を閉ざしていくようでした。

一方、夫はスマホをいじりながら「そのうち落ち着くよ」と他人事。

家事も子育ても私が先回りしないと回らない現実と孤独感に、リビングでこっそり涙を流した夜もありました。

夫の無頓着さに対する怒りと、「一人で全部やっている」という被害者意識が、私をどんどん追い詰めていたのだと思います。

ついにトラブル発生

そんなある日、息子が部活でトラブルを起こしたと顧問の先生から連絡が入りました。

パニックで頭が真っ白な私をよそに、夫は連絡を受けてすぐに会社を早退し、学校へ。
顧問の先生やチームメイトの保護者とも話し合いながら、事態を落ち着かせてくれました。

帰宅後、夫は珍しく私を真っ直ぐ見て、こう言いました。

「今まで任せきりで悪かったな。こういう時は俺もちゃんと動くから、お前はあいつがのびのび過ごせるようにしてやってくれ」