今回は、義両親との同居話をきっかけに、家族との向き合い方を改めて考えることになった筆者の友人の体験談をお届けします。
突然持ち上がった同居話
半年ほど前、夫から突然「そろそろ両親も高齢になってきたし、同居してくれないか」と切り出されました。
義両親のことは決して嫌いではありません。
でも、夫婦だけの気ままな暮らしから一転、生活リズムの違う義両親と一つ屋根の下で暮らすことは、想像するだけで気が重くなりました。
反射的に「私には無理」という言葉が出そうになりましたが、それを飲み込み「少し考えさせて」と返すのが精一杯。
先延ばしにしても何も解決しないのに、きっぱり答えを出すのが怖くて、その時はそうするしかなかったのです。
誰も本音を言えない日々
会うたびに義母は「これからはみんなで支え合って暮らしましょうね」と微笑み、義父も「近くにいれば安心だな」と繰り返します。
義両親にそんなつもりはなくても、私は嫁としての役割を押し付けられている気がして、素直に笑えなくなっていました。
夫もまた、「親孝行したい」という思いと、私の負担を心配する気持ちの間で揺れていたようで、以前より口数が減ってしまい、家の中の空気はどんどん重くなっていきました。
私の本当の気持ち
私が本音を言えば夫を傷つけるかもしれない。
夫が私の意見だけを聞けば義両親を悲しませるかもしれない。
互いを思いやるあまり、核心を避けるような会話ばかりが続き、夫婦の笑顔はいつしか消えていました。