これは友人A子から聞いた話です。不機嫌な態度ばかりで家族に気を遣わせていた父。ある日「もう来なくていい」と言われたA子は、本当に実家へ行くのをやめます。しかし距離ができたことで、不器用な親子関係が少しずつ変わっていくエピソードです。
A子が静かな声で返答すると、父は「……そんなつもりじゃなかった」と初めて聞くような弱い声で応えました。
さらに父は続けました。
「孫の声、うるさくないから」
その瞬間、A子は何とも言えない気持ちになったそうです。
愛情があるなら、伝えないと伝わらない
後日、久しぶりに実家へ行くと、父は前より少し柔らかくなっていました。
相変わらず不器用な態度でも、以前みたいに追い払うような態度はしません。
子どもが騒いでも、「元気だな」と笑っていました。
A子は思いました。
怖い父だと思っていた。
でも本当は、“家族にどう接していいか分からない人”だったのかもしれない。
そして愛情って、実はしっかりと態度で示さねば、相手には伝わらないんだなと。
【体験者:30代・女性会社員、回答時期:2026年5月】
※本記事は、執筆ライターが取材又は体験した実話です。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
FTNコラムニスト:池田みのり
SNS運用代行の職を通じて、常にユーザー目線で物事を考える傍ら、子育て世代に役立つ情報の少なさを痛感。育児と仕事に奮闘するママたちに参考になる情報を発信すべく、自らの経験で得たリアルな悲喜こもごもを伝えたいとライター業をスタート。