体調が悪い中で義母に気まで遣わなければならない状況に、A子さんは我慢の限界で――。
──あ、もうだめだ。
私の中で何かがプツッと切れました。
義母にばれないよう、こっそり夫を手招きして別部屋へ呼び出します。
「体調が悪いのに、気を遣わなきゃいけないのがどんなに辛いか、あなたにはわからないよね。正直、ありがた迷惑よ!」
言い放ったその瞬間、背後でガタッと音がしました。
──え!?
振り返ると、そこには義母がいました。
姑の一言
夫と私はその場で固まり、義母も気まずそうな顔をしています。
「失礼なことを言ってしまった……」と青ざめていると──。
「それもそうだわ。ごめんなさいね、私も無神経だった。ほらアンタ! 自分の奥さんが大変なときなんだから、まず自分で動きなさいよ」
失礼なことを言ってしまったのに、姑は、なんと私の味方をしてくれたのです。
夫は慌てて掃除や洗い物を始め、義母は「じゃあ、おかゆだけ置いていくわね」と、さっぱりした顔で帰っていきました。
後日、夫からは「母さんを呼べばなんとかなると思ってた。本当にごめん」と謝罪が。
ふたりで改めて義母に頭を下げに行くと、「私も昔、同じことでお父さんに怒ったことがあったわ! なのに自分も同じことしちゃうんだから、嫌よねえ。許してね」と笑い飛ばしてくれました。
その後
この一件から、義母に対してよけいな気を遣うことがなくなりました。
あんな文句を聞かれた今となっては、どうせ取り繕っても仕方がないと、ある意味開き直れたのです。
今では実母のように甘えられる存在になり、義母も私を可愛がってくれています。
夫婦喧嘩のときには、いつも私の味方をしてくれるので、とても頼もしい存在です。
あの瞬間はとてもヒヤヒヤしましたが、おかげで、姑と本当の家族になれた気がするので、結果オーライ(!?)だったのかもしれません。
【体験者:30代女性・兼業主婦、回答時期:2026年5月】
※本記事は、執筆ライターが取材又は体験した実話です。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
FTNコラムニスト:大城サラ
イベント・集客・運営コンサル、ライター事業のフリーランスとして活動後、事業会社を設立。現在も会社経営者兼ライターとして活動中。事業を起こし、経営に取り組む経験から女性リーダーの悩みに寄り添ったり、恋愛や結婚に悩める多くの女性の相談に乗ってきたため、読者が前向きになれるような記事を届けることがモットー。