出産を終えて間もない頃、初めて子どもを連れて友人と近くのカフェへ出かけることになり、久しぶりの外出と会話を楽しみにしていました。
しかし入店して注文を済ませた直後、慣れない環境に戸惑ったのか子どもが泣き始め、抱っこをしてもなかなか落ち着きませんでした。
周囲のお客さんや友人への影響が気になり、自宅とは違う状況の中で、次第に焦りや不安が募っていったのですが……

子どもを連れての外出は周囲に迷惑をかけてしまうかもしれないと落ち込んでいたとき、友人は「抱っこしていい?」と自然に声をかけてくれました。
「してあげる」ではなく、自分がしたいかのように伝えてくれたその言葉に、私への気遣いと優しさを感じ、焦る私が少しでも気楽に過ごせるよう配慮してくれたのだと思い、言葉の選び方の大切さを改めて実感した出来事でした。

【体験者:20代・女性主婦、回答時期:2026年4月】

※本記事は、執筆ライターが取材又は体験した実話です。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

Illustrator:乙野
FTNコラムニスト:Emi.A
夜の世界での接客業を経て、会社員に転身。その経験を生かして、男女の人間関係を中心にコラムを執筆。結婚と出産の際に会社員として苦労した経験を経て、働く母親世代の思いにも寄り添うべく、執筆業専門に転身。現在は、男女関係、ワーキングマザーのリアルを描くライティングを行う。