A子はいつも通り笑顔で「ありがとうね」と受け取ってくれましたが、この日を境に私たちは少しずつ疎遠になり、ついには完全に連絡が途絶えてしまいました。
許されると思っていた
人によっては、「そんなことで疎遠になるなんて、本当の友達じゃなかったのでは?」と思うかもしれません。
私も最初は少しだけ、そんなふうに考えたことがありました。
でもそれは違います。
A子はいつでも私に誠意を持って接してくれていたのに、それを裏切って不誠実な対応をしたのは、紛れもなく私のほうです。
親友だから何をしても許されるわけじゃない。
仲が良いからこそ礼儀を欠いてはいけないし、雑に扱ってはいけなかったのだと、A子を失って初めて思い知りました。
失って気づく、誠意の大切さ
もちろん、高価なものを贈ればいいというわけではありません。
価格に関係なく、「あなたのことを大切に思っているよ」という気持ちは、言葉や手間にちゃんと表れるものなのですよね。
あの時、「今は余裕がなくてごめん。でも本当におめでとう」と正直に伝えて、せめて手紙を書いていたら、結果は違ったのかもしれません。
今の私は、大切な人の節目には、決してお金や手間を惜しまないと決めています。
それは見栄のためではなく、誠意を行動で伝えたいからです。
誠実さはきっと相手の心に届き、絆をより強くして、関係を豊かなものにしてくれるはずだと信じています。
【体験者:40代・女性会社員、回答時期:2026年5月】
※本記事は、執筆ライターが取材又は体験した実話です。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
FTNコラムニスト:藍沢ゆきの
元OL。出産を機に、育休取得の難しさやワーキングマザーの生き辛さに疑問を持ち、問題提起したいとライターに転身。以来恋愛や人間関係に関するコラムをこれまでに1000本以上執筆するフリーライター。日々フィールドワークやリモートインタビューで女性の人生に関する喜怒哀楽を取材。記事にしている。