ミドル世代になると、かつて共に笑い、励まし合った仲間がそれぞれの道を歩み、時には自分より先へ進んでいく場面に出くわすこともあります。そんな状況で湧き上がる感情とどう向き合うかは、難しい課題ですよね。今回は筆者の友人の体験談をお届けします。

一番の戦友だった同期

入社以来、ずっと一緒に頑張ってきた同期のS子。

厳しい新人研修も、終電間際までの残業も、「いつか一緒に大きな仕事をしたいね」と励まし合いながら乗り越えてきた相手です。
毎週末、居酒屋で愚痴を言い合える、唯一無二の戦友でした。

だからこそ、30代前半で彼女の主任昇進が決まった時、私は自分でも驚くほど動揺しました。
拍手が起きるオフィスで、「おめでとう」がどうしても素直に言えず、自分でも嫌になるくらい、嫉妬してしまったのです。

優しさすら苦しかった

S子は昇進後も態度を変えず、「また金曜、いつもの店行こうよ」と、以前と同じように接してくれていました。

でも当時の私は、その優しささえ“余裕のある勝者”のように感じてしまい、自分だけが置いていかれた気がして、惨めでした。