今回は、筆者の知人A子さんのエピソードをご紹介します。
仕事で帰宅が遅いA子さんは、実家のお母さんに平日の夕方に家に来てもらい、娘さんたちの面倒を見てもらっていました。助かっていたものの、お母さんが毎回オシャレ着でいるのが気になっていたA子さん。「娘の家に来る程度でそこまでオシャレしなくても……」自分に余裕がない分、身支度に気を使えるお母さんを羨ましく感じていました。しかし、ある時お母さんが話してくれた本音に、A子さんはハッとしたことがあって──。

母の本音

しかし、ある日家に来てくれていた母が「お母さんのお出かけ先ができて嬉しいわ」とぽつりと言うのです。「お父さんは仕事で不在だし、友達はみんな介護とかそれぞれの事情で忙しかったりするし。お母さんもお出かけしたいと思っていたの」とのことでした。

その言葉を聞いて私はハッとしました。私にとって家は戦場のようなもので、帰宅後に急いで夕飯を作り、子どもたちの面倒を見ないといけない場所でした。でも母にとっては、孫や私と過ごす楽しいお出かけ場所だったのです。オシャレは、そんな母の楽しい気持ちの表れだったのです。

反省したこと

「そうだ、母はオシャレが好きだった」
ふと、私が子どもの頃、楽しい予定がある時はオシャレをしていた母の姿を思い出しました。同時に、母のオシャレしたい気持ちを、自分が忙しいからといって面白くない目で見ていたことを反省したのです。それからは時々、週末みんなでオシャレしてお出かけするようにしています。

【体験者:30代・女性会社員、回答時期:2026年4月】

※本記事は、執筆ライターが取材又は体験した実話です。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

FTNコラムニスト:Emma.I
長年人事業務に携わり、働き続ける人々の本音や葛藤に触れてきたライター。
現在は仕事や自身の育児を通じて得た経験を元に、誰かの心に寄り添い、クスッと笑えるエピソードを執筆中。特に、女子中高出身者の視点やグローバル企業出身者の視点からの記事を得意とする。