旅先では、思いがけない人に声をかけられることがあります。
今回は、昔からなぜか“少し変わった人”に遭遇しやすい筆者が、社会人1年目のとき、京都旅行で体験した不思議な出来事をご紹介します。突然怒鳴られ、まさかの展開を迎えたその出来事は、今でも忘れられない思い出になっています。

気ままな京都散策で起きた出来事

昔から私は、少し変わった人に話しかけられることが多いタイプでした。

突然「100円ちょうだい」と何度も声をかけられたり、全く面識のない人から「電気代が高いのはお前のせいだ」と怒られたりすることもありました。

そんな私が、友人と京都へ遊びに行った時のことです。

その日は、有名観光地ではなく、人があまり行かないような神社仏閣を巡ろうという話になりました。

電車とバスが乗り放題のチケットを買い、行き先も決めず、気になる場所で降りて散策する気ままな旅。知らない土地の小さな神社を訪れ、帰りのバスを待っていた時でした。

突然、見知らぬ年配の男性が私たちに向かってこう声をかけてきたのです。

「お前、この間ここで会ったこと覚えてるか?」

もちろん、その場所に来たのは初めてでした。

私は戸惑いながら、

「え? 今日初めて来ました。県外から来てるので、人違いじゃないですか?」

と答えました。

しかし男性は納得する様子もなく、

「ここで会ったこと、覚えてるか!!」

とさらに大声を出されてしまったのです。

怒鳴り続ける男性と、まさかの一言

突然の状況に驚きましたが、幸い手を出してくる様子はありません。

変わった人に絡まれることには少し慣れていたこともあり、私たちは距離を取りながらバスを待っていました。

しかし男性は、10分ほど経っても怒り続けています。

そして突然、こう叫びました。

「この間の遺恨、覚えたるか!」

さらに、腰の辺りに手を当て、刀を抜くような仕草まで見せたのです。