兄弟で別々の学校に通うわが家。「長男は市外の学校で」と話すと、ほぼ100%「お受験ですか!?」と羨望の眼差しを向けられます。しかし、本当の理由は他にあって……。友人が体験談を語ってくれました。

真実を伝えた途端、凍りつく会話

私は誤解されたままなのも嫌なので、いつも正直に「息子には障害があって、市外の支援学校に通っているんです」と伝えています。

しかしそう言った瞬間、それまで弾んでいた相手のトーンが急に下がり、「あ……」「失礼しました」「そうですか」と、気まずそうな表情で会話は終了。相手に悪気がないのは分かりますが、まるで触れてはいけない腫れ物に触ったかのような空気になると、どうしても寂しい気持ちになるのです。

私と息子の選択

私と長男にとって、市外の学校への通学は、お受験の結果ではありません。長男の特性に合った、生き生きと学べる環境を真剣に探した結果、少し遠い場所にある学校にたどり着いたのです。

通学の大変さはありますが、親としてこの決断には誇りを持っています。「その子に合った多様な学びの形」があることを、もっと自然に受け入れられる社会になってほしいと、会話のたびに思うのでした。

【体験者:30代・女性会社員、回答時期:2026年4月】

※本記事は、執筆ライターが取材又は体験した実話です。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

FTNコラムニスト:Yuki Unagi
フリーペーパーの編集として約10年活躍。出産を機に退職した後、子どもの手が離れたのをきっかけに、在宅webライターとして活動をスタート。自分自身の体験や友人知人へのインタビューを行い、大人の女性向けサイトを中心に、得意とする家族関係のコラムを執筆している。