最後に恥をかいたのはまさかの人物!
ところが披露宴の後半、思わぬ出来事が起こりました。司会者が「それでは、新郎側親族代表としてE子様よりご挨拶をいただきます」と紹介した瞬間です。自信満々に立ち上がったE子が、なんとテーブルクロスに足を引っかけ、盛大によろけてしまったのです。
さらに、倒れそうになった拍子にグラスをひっくり返し、自分の着物に飲み物をかける大惨事に。会場が一瞬静まり返る中、真っ先に動いたのは、先ほど彼女から「常識がない」と注意されていたばかりの、周囲の若い親戚たちでした。
「大丈夫ですか!?」「すぐにお水とおしぼりを持ってきますね!」
若い親戚たちは嫌な顔ひとつせず、慌てておしぼりを手渡し、着物の汚れを優しく拭き取りながら、E子さんを包み込むようにフォローしたのです。
すると、その中のひとりが「結婚式って、完璧なマナーより、みんなで気持ちよく過ごすことが大事ですよね」と優しく言いました。
嫌味のない自然な言葉でしたが、その場の空気は一変。E子は顔を真っ赤にし、「本当にそうね……」と小さく笑うしかない様子でした。その後のE子は不思議なほど大人しくなり、披露宴も穏やかな雰囲気で無事終了。
“マナー”は人を見下すためではなく、周囲を思いやるためにあるのだと改めて感じた出来事でした。
【体験者:30代・女性主婦、回答時期:2026年3月】
※本記事は、執筆ライターが取材又は体験した実話です。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
FTNコラムニスト:Miwa.S
事務員としてのキャリアを積みながら、ライター活動をスタート。持ち前の聞き上手を活かし、職場の同僚や友人などから、嫁姑・ママ友トラブルなどのリアルなエピソードを多数収集し、その声を中心にコラムを執筆。 新たなスキルを身につけ、読者に共感と気づきを届けたいという思いで、日々精力的に情報を発信している。栄養士の資格を活かして、食に関する記事を執筆することも。