今回は、筆者の友人が経験した“反省”エピソードをご紹介します。
明るく励ましたつもりが……
受験の結果は、不合格。
どうしても行きたいと自ら言った高校でしたが、あえなく不合格となってしまいました。その結果を見て言葉を失ってしまった息子。
結果が映し出された画面を見ながら、重苦しい空気が漂います。
私は励ましのつもりで「次があるから大丈夫よ!」「学校はここだけじゃないよ!」などと、努めて明るく言い続けました。
何も喋らなかった息子が「うん……」とうなずいていたので、ひとまず大丈夫だろうと思いました。結局、息子は二次志望の学校へ行くことになったのです。
後に明かされる“息子の本音”
それから数年後、息子と二人でたわいのない話をしていたときのことです。
受験の話になったとき、息子が「あのとき、お母さんが“次がある”って言ったことに傷ついた」と打ち明けてきました。続けて、ただただ悔しかったねと共感してほしかったとも。
自ら志望校を変えてまで行きたいと言った学校です、息子の言う通りだと思い、今さらながらも謝りました。
励ましたつもりが、逆に息子を傷つけていたとわかりました。励ますことと共感することは別だと、子どもに教わったのです。自分が言いたい言葉よりも、“相手が聞きたい言葉”を探すことの難しさを、今もなお子育て通じて考え続けています。
【体験者:50代・女性主婦、回答時期:2025年12月】
※本記事は、執筆ライターが取材又は体験した実話です。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
FTNコラムニスト:清水マキ
育児を機にキャリアを転換し、独学からライター講座の添削講師まで登り詰めた実力派。PTAやスポ少での積極的な交流から、ママたちの「ここだけの話」を日々リサーチ。金融記事も手がける確かな知性と、育児に奮闘する親としての等身大な目線を掛け合わせ、大人女性のライフスタイルから切実な悩みまでを鋭く、温かく描き出す。