自然豊かな観光地近くに住む彼女は、連休のたびに発生する大渋滞と、それに伴って現れる非常識な観光客の対応に頭を悩ませていました。しかし、幼い息子の放った純粋すぎる一言が、まさかの救世主となったのです。
大自然の落とし穴!? 連休のたびに押し寄せるイライラ来訪者
私が住んでいるのは、緑に囲まれたのどかな田舎町。空気も美味しく、都会の喧騒を忘れられる素敵な場所なのですが、大型連休ともなると状況は一変します。
一本道の大通りは観光客の車で大渋滞。ここまではよくある話なのですが、A子さんを悩ませていたのは、その渋滞に巻き込まれた一部のドライバーたちのとある行動でした。
なんと、渋滞のイライラからか、民家であるA子さんの家に突撃してくる不躾な人が後を絶たないのです。
「ちょっとトイレ貸して! 」「地元民しか知らない裏道を教えろ」など、あまりにも身勝手な要求ばかり。防犯面や衛生面を考えて丁寧に断ると、あからさまに舌打ちをされたり、「なんだよ! ケチだなぁ」と捨て台詞を吐かれたりすることも日常茶飯事でした。
せっかくの休日なのに、自宅の敷地内で理不尽に罵られる日々。A子さんのストレスは、完全に限界を迎えていました。
またしても現れた図々しい大人。必死に耐える母の横で……
そんなある日のこと、またしても1台の車がA子さんの家の駐車場に入ってきました。中から降りてきた中年男性が、険しい表情でズカズカと敷地内に入ってきます。
「おい、この先の抜け道を教えてくれよ。ナビじゃ分からなくてさ。あとトイレ貸してくれる?」
挨拶もそこそこに、高圧的な態度で詰め寄る男性。A子さんは心の中で大きなため息をつきつつ、「申し訳ありませんが、お断りします。それに、この先は行き止まりになっていて抜け道はないんですよ」と、大人の対応で静かに断りました。すると男性は、「いやいや! 地元民ならわかるだろ?」と、あからさまに不機嫌なオーラを隠そうともしません。
また怒鳴られるのかな、とA子さんが身構え、イライラと恐怖を必死に抑え込んでいたその瞬間でした。隣でしっかりとA子さんの手を握っていた、まだ幼い息子がポツリと口を開いたのです。
「ママ、知らない人とお喋りしていいの? 怖いよ……」