父の“命令”に心を閉ざしていった中学生の息子。
見えない壁ができた親子に、妻がそっと仕掛けた“ある働きかけ”で少しずつ変化が──。
今回は筆者の知人から聞いた、切なくも温かい親子関係にまつわる教訓エピソードをご紹介します。
見えない壁ができた親子に、妻がそっと仕掛けた“ある働きかけ”で少しずつ変化が──。
今回は筆者の知人から聞いた、切なくも温かい親子関係にまつわる教訓エピソードをご紹介します。
父子の間にできた壁
中学生の息子が将来のことを話すようになったころ、夫との間に明らかな“ズレ”が見えていた時期がありました。
「ゲーム関係の仕事に興味がある」
と息子が話せば、
「そんなの食っていけないだろ」
「現実を見ろ」
とすぐ否定する夫。
「あの大学を出れば大体、就活のときに好印象に思われて将来安泰になるだろうからそうしなさい」
と、夫は自分の理想ばかりを押し付けていたのです。
そのたびに息子は目をそらし、スマホをいじって話を打ち切る始末。
「もっと話を聞いてあげたら?」
と私も夫に伝えるのですが、
「親として当然だろ」
とあまり聞く耳を持ってくれません。
次第に息子と夫とほとんど話さなくなり、親子の間に見えない大きな壁ができてしまいました。
息子の思い
そんな2人をみかねた私はある週末、息子と買い物ついでにドライブへ。
2人きりになって車内で音楽をかけながら、私自身の“親からの期待が重かった話”をしてみたのです。
「あなたの気持ちはお母さんにも少し分かる」
と伝えると、
「本当はちゃんと聞いてほしい」
と気持ちを打ち明けてくれた息子。
息子なりに夢や興味はあるけれど、頭ごなしに否定されると何も言えなくなる……。そんな悩みを抱えていたのだと分かりました。