すぐに寝室にこもってしまった嫁に代わり、家事をこなす息子の姿にモヤモヤしていた女性。
でも、息子がそっと明かした“ある事情”に思わず考え方が揺らいでいくことに──。
今回は筆者の知人から聞いた息子夫婦を心配する母が反省したエピソードをご紹介します。

息子の想い

そんな不満げな気持ちが表情に出ていたようで、息子が小声でA子の事情と想いを打ち明けてくれたのです。

「A子、今すごく大きなプロジェクト任されていて」
「毎晩帰りも遅くて、かなり神経も使っているみたい」
「だから俺にできることは全部やってあげたい」

そして、もともと息子夫婦に呼ばれてお邪魔していた私たちに
「せっかく来てくれて申し訳ないけど、夜ご飯までの時間は少しでも休ませてやってほしい」
と頭を下げてきた息子。

反省

思いがけないその言葉に、ハッとさせられた私。

A子の疲れた様子の裏には、日々の努力と責任感があったのです。

そして、それを理解し支えようとする息子の姿勢に、夫婦としての在り方を改めて見せつけられた気になりました。

そして私が古い価値観や勝手な思い込みで人を判断していたことに反省し、同時に2人の絆に心を打たれたのです。

寄り添いたい

それ以来、私も忙しくないタイミングを見計らって、自らA子の仕事の話を聞くように。

専門的なことは分からなくても、関心を持ち労いの言葉をかけるよう心がけるようになりました。

『嫁という立場でなく1人の働く女性として、少しでも寄り添える存在でありたい』と今は思っています。

【体験者:60代・女性主婦、回答時期:2026年5月】

※本記事は、執筆ライターが取材又は体験した実話です。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

FTNコラムニスト:一瀬あい
元作家志望の専業ライター。小説を志した際に行った女性への取材と執筆活動に魅せられ、現在は女性の人生訓に繋がる記事執筆を専門にする。特に女同士の友情やトラブル、嫁姑問題に関心があり、そのジャンルを中心にFTNでヒアリングと執筆を行う。