将来への不安を抱えながら見守っていた、アルバイト生活3年目の息子。そんな息子が突然放った「警察官になる」という宣言。その意外すぎるきっかけとは……? 友人が体験談を語ってくれました。

きっかけは、パン屋のポスター!?

家系に警察官は一人もおらず、最近刑事ドラマにハマった様子もありません。

「一体どうして?」と驚く私に、息子は言いました。

「パン屋にさ、『警察官になろう!』ってポスターが貼ってあったんだよ。それ見たら、これだ! って思って」

まさかのきっかけに呆気にとられましたが、そこからの息子の行動力には目を見張るものがありました。

一念発起して猛勉強の末、見事試験に合格。現在は警察学校に通っています。

「パンをこねる手」から「市民を守る力」へ

厳しいイメージのある警察学校ですが、息子は「髪型は昔ほど厳しくないし、優しい先輩が多いし、スマホも持てるよ。今は昔と違うっしょ」と笑い飛ばしています。

やめていく同期も多い過酷な環境の中、パンをこねていた手は今、市民の安全を守るための力へと変わろうとしています。

将来のきっかけは、どこに転がっているかわかりません。

親が焦ってあれこれレールを敷かなくても、子どもは自分にぴったりの「張り紙」を自分で見つけてくるものなのだと、今は警察官を目指す息子を誇らしく応援しています。

【体験者:50代・女性パート、回答時期:2026年4月】

※本記事は、執筆ライターが取材又は体験した実話です。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

FTNコラムニスト:Yuki Unagi
フリーペーパーの編集として約10年活躍。出産を機に退職した後、子どもの手が離れたのをきっかけに、在宅webライターとして活動をスタート。自分自身の体験や友人知人へのインタビューを行い、大人の女性向けサイトを中心に、得意とする家族関係のコラムを執筆している。