お祝いの形は、時代とともに少しずつ変化していきます。何を贈るか、どうやってお祝いの気持ちを伝えるか。そこには贈り主のこだわりや、価値観が色濃く反映されるものです。今回は、筆者の知人の体験談をお届けします。

姪から返ってきた意外な言葉

ところが、電話の向こうの姪は弾んだ声で「A子さんからのお祝い、本当に助かった!」と言うのです。

聞けば、産後でなかなか外出ができない中、スマホで即座に日用品を買えるギフト券は何より嬉しいものだったそう。

さらに姪が感動していたのは、ギフトカードに添えられたA子さんからのメッセージでした。

「内祝いはいりません。その分、今はどうかゆっくり休んでください。本当におめでとうございます」

産後の大変さを分かっているからこその言葉に、姪は「救われたし、嬉しかったなぁ」と深く感謝していました。

相手の心に寄り添う優しさ

それを聞き、自分の古い価値観が恥ずかしくなりました。

私はずっと、「ちゃんとした形で贈ること」ばかり考えていたのかもしれません。
形にこだわるのがマナーだと思っていましたが、今の時代には今の「優しさ」があるのですね。

「こうあるべき」と決めつける前に、相手にとって本当に助かる形を考えなければいけないんだな……と考えさせられた出来事でした。

【体験者:60代・女性主婦、回答時期:2026年4月】

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※本記事は、執筆ライターが取材又は体験した実話です。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

FTNコラムニスト:藍沢ゆきの
元OL。出産を機に、育休取得の難しさやワーキングマザーの生き辛さに疑問を持ち、問題提起したいとライターに転身。以来恋愛や人間関係に関するコラムをこれまでに1000本以上執筆するフリーライター。日々フィールドワークやリモートインタビューで女性の人生に関する喜怒哀楽を取材。記事にしている。