日々の忙しさに追われていると、「自分がいなければ」と気を張りすぎてしまいがちですよね。特に、責任ある立場にいるほど、立ち止まることへの不安は大きくなるものです。今回は、筆者の知人の体験談をお届けします。
ftnews.jp

止まれない日々

私は2人の子どもを育てながら、がむしゃらにキャリアを積んできました。

子どもの急な発熱に焦りながら会議に出たり、深夜に洗濯機を回しながら資料を作ったり。
「頼りになる人」と思われることが、当時の私の支えでした。

子どもが自立し、私自身も責任ある立場になると、ますます仕事にのめりこみ、ろくに有休も取らずに働きました。職場で必要とされることだけが自分の存在価値になっていたのです。

休むことは、自分の価値を失うことだと本気で信じ、常に自分を追い込んでいました。

突然訪れた、強制終了の時間

しかし、長年の無理がたたり、昨年ついに体調を崩して休職を余儀なくされました。

布団の中で私は、言いようのない焦燥感に駆られていました。

「私がいない現場はきっと大混乱だろう」
「後輩たちは困っているはず」

もちろん申し訳なさは感じていましたが、それと同時に、心の奥底には「自分の存在の大きさが改めて証明されるはずだ」という、どこか歪んだ優越感のようなものもありました。