「少しでも、野菜を食べてほしい」──その気持ちから、子どもに出す料理には野菜を細かく刻んだり、味を工夫していた私。でも、頑張るほど娘には見抜かれてしまいます。そんな中で起きた、思いがけない変化とは? 今回は、筆者のエピソードをご紹介します。

思いがけずはじまった“そのまま野菜”

そんなある日、私がゆでたほうれん草に箸を伸ばしていると、娘が「それ食べてみたい」と言ったのです。

これ、思いっきり野菜だけど……。

そう思いつつ喜んで渡すと──。なんと、「おいしい」と言って、そのままパクパク食べているではないですか!

夢中で口に運ぶ彼女を見て、私は「分からないように」という気持ちばかりが先に立っていたのかもしれない、と感じました。

私の中で少し変わった“食卓との向き合い方”

野菜を隠す工夫を考えるより、まずは私自身がおいしそうに食べている姿や、食卓を楽しむ空気のほうが、娘の中の“食べてみようかな”につながっていた。

もちろん、野菜を細かく刻んだり、苦手なものを食べやすく工夫することは、野菜に慣れてほしいと思う親心から出るものです。私自身、克服してほしくて必死でした。

ただ、毎日の食事作りに疲れてしまったときは、「食べさせなきゃ」と気負いすぎず、まずは自分自身が食事を楽しむことも大切なのかもしれません。

あの日の娘の「食べてみたい」は、私にとって食卓との向き合い方を見直すきっかけになりました。

【体験者:40代・筆者、回答時期:2026年5月】

※本記事は、執筆ライターが取材又は体験した実話です。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

FTNコラムニスト:大空琉菜
受付職を経て、出産を機に「子どもをそばで見守りながら働ける仕事」を模索しライターに転身。 暮らしや思考の整理に関するKindle書籍を4冊出版し、Amazon新着ランキング累計21部門で1位に輝く実績を持つ。 取材や自身の経験をもとに、読者に「自分にもできそう」と前向きになれる記事を執筆。 得意分野は、片づけ、ライフスタイル、子育て、メンタルケアなど。Xでも情報発信中。