言葉遣いは周囲に与える影響が大きいもの。筆者の友人・T代は息子のお嫁さんの言葉遣いの悪さに頭を悩めていました。でもあることをきっかけに、大切なことを思い知らされたそうです。T代のエピソードをご紹介しましょう。

嫁のあたたかさ

不安でいっぱいの中、一番先に病院へ来てくれたのは、大きなお腹を抱えたW奈でした。
「大丈夫?」と私にくれたのは温かい飲み物。

「とりあえずこれ飲んで落ち着きなよ」
言葉はぶっきらぼうでしたが、息を切らして真っ先に駆けつけてくれたことに私は心から感謝しました。

夫は何とか持ち直したものの、介護が必要な状態に……。
途方に暮れていた私に声をかけてくれたのは、またしてもW奈。

「嫌じゃなければ一緒に住む? うちらがそっちに行ってもいいし。みんなでいれば、なんとかなるって!」
同じ嫁の立場として、なかなか言えないことだと私は頭が下がる思いがしたのです。

家族思い

私たちは息子夫婦と同居することになりました。
出産後、W奈は文句を言いながらも夫の介護を率先して手伝ってくれました。

口では「ふざけんなよ、じじぃ」「今やってやるから待ってなよ」などと言うのですが、誰よりも献身的に尽くしてくれるのはW奈。

私が体調を崩して寝込んでしまった時も「今死なれたら私が困るから! 黙って寝てな!」と悪態をつきながらも、一生懸命看病をしてくれたのです。

教えてくれたこと

W奈は確かに言葉遣いは悪いし、言い方もぶっきらぼうです。
それでも、家族を大事にしてくれる気持ちが嬉しいと思っています。

言葉遣いが悪いというだけで、彼女の本質を見ようとしなかった自分が恥ずかしいです。
今では夫も「良い子が来てくれたな」と嬉しそうにしています。

【体験者:50代女性・主婦、回答時期:2026年5月】

※本記事は、執筆ライターが取材又は体験した実話です。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

FTNコラムニスト:RIE.K
国文科を卒業し、教員免許を取得。OLをしていたが、父親の病気をきっかけにトラック運転手に転職。仕事柄、多くの『ちょっと訳あり』な人の人生談に触れる。その後、結婚・出産・離婚。シングルマザーとして子どもを養うために、さまざまな仕事の経験あり。多彩な人生経験から、あらゆる土地・職場で経験したビックリ&おもしろエピソードが多くあり、これまでの友人や知人、さらにその知り合いなどの声を集め、コラムにする専業ライターに至る。