筆者の体験談です。私が中学生の時に所属していた吹奏楽部は、コンクール本選出場を目指して熱を入れていました。そこで100万円超えの楽器を持つ先輩に「安い楽器には限界がある」と嘲笑されても、黙々と練習を続けた私。迎えた地区コンクールの本番の舞台で、明暗がはっきりと分かれたのです。

越えられない楽器の差

中学時代、私は吹奏楽部でオーボエという楽器を担当していました。

同じパートで一学年上のF先輩は、お父さんが近隣中学の吹奏楽顧問を務める音楽一家。

さらにお家は大変裕福な資産家でもあり、一般人には到底手の届かない高額な楽器のコレクターでした。

先輩自身もプロの演奏家が持つような100万円超のオーボエを所有しており、見た目も音色も別格です。

数万円の楽器しか持てない私達とは、まるで住む世界が違いました。

財力の証明

先輩はいつも、こう言いました。

「やっぱりいい楽器は音が違うわよね」

「安い楽器じゃどこまでいっても限界があるでしょ」

楽器の値段が自らの実力の証明のように振る舞う人でした。

その度に悔しさを飲み込みながら「道具のせいにして諦めたくない」と、私はただ黙々と練習を重ねました。