習い事や旅行、特別な体験など、子どものために「何かをしてあげたい」と思うのは親心ですが、SNSなどで周囲の充実した様子を目にすると、ついつい比べて焦ってしまうこともありますよね。今回は、筆者の友人の体験談をお届けします。

子どもがこぼした本音

ある日、公園で遊んでいると、M美が「今週末はヘリコプター遊覧なの!」と周りにも聞こえるような大きな声で自慢を始めました。

そして自分の娘に向かって「ねえ、楽しみだね!」と満面の笑みで同意を求めるM美。

しかし、返ってきたのは……

「ママ、もうお出かけしたくない。たまにはお家でゲームしたり、ゴロゴロしたい。学校、本当はすごく疲れてるんだよ」

という、M美の娘の切実な声でした。

一瞬で顔を真っ赤にして黙り込むM美を前に、私は返す言葉が見つかりませんでした。
でも同時に、すとんと腑に落ちたような気もしたのです。

休日の過ごし方に「正解」はない

良かれと思って予定を詰め込んでいたつもりが、いつの間にか親の自己満足になっていたのかもしれない──。
豪華な経験を与えることよりも、今、目の前の子どもが何を求めているのか。
その小さな声を、ちゃんと聞かなきゃいけないんだと強く感じました。

もちろん、子どもに色々なことをさせてあげたいと思うのは当然のことです。
でも、もし子どもが「疲れてるから今日は家でゴロゴロしたい」と言うのなら、それを笑って受け止めたいと思います。

【体験者:30代・女性会社員、回答時期:2026年5月】

※本記事は、執筆ライターが取材又は体験した実話です。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

FTNコラムニスト:藍沢ゆきの
元OL。出産を機に、育休取得の難しさやワーキングマザーの生き辛さに疑問を持ち、問題提起したいとライターに転身。以来恋愛や人間関係に関するコラムをこれまでに1000本以上執筆するフリーライター。日々フィールドワークやリモートインタビューで女性の人生に関する喜怒哀楽を取材。記事にしている。