筆者の話です。
休日に夫が作ってくれた肉じゃがは、見た目はとてもおいしそうでした。
けれど、食卓で交わしたある一言に、私は思わず夫の顔を見返してしまって──。

夫の料理

「今日はご飯を作るよ」
休日の朝、夫がスマホを片手に台所へ立ちました。
普段は料理をほとんどしない夫ですが、その日は朝からレシピサイトを何度も検索していたようでした。

「今日はゆっくりしてていいよ」
そう声をかけられ、私は久しぶりにソファでのんびり過ごしていました。
じゃがいもを切ったり、鍋をのぞき込んだりと忙しそうに動いている夫。
おいしそうな匂いがリビングまで漂ってきます。

並ぶ肉じゃが

しばらくして「できたからご飯にしよう」と呼ばれ、食卓には肉じゃがが並んでいました。
にんじんの色もきれいで、湯気までおいしそうに見えます。
夫も達成感があったのか、少し誇らしげな表情をしていました。

「おいしい? おいしい?」
何度もそう聞かれ、私は笑いながら箸を伸ばしたのです。