筆者友人E子の話です。
あのころの私は、いつも何かに追われていました。下の子を妊娠し、産休に入ったのは、上の息子が2歳になったばかりのころ。一緒にいられる時間が増えた喜びと裏腹に、日々はどんどんハードに。そんな限界寸前の日、スーパーで見知らぬおばあさんにかけてもらった一言が、固く結んでいた何かをほどいてくれました。
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想像とはかけ離れた毎日

下の子の産休に入り、2歳になったばかりの息子・S輔と過ごす時間が増えました。
「一緒にいられる時間が増えた」と喜んだのも束の間、妊娠後期の重い体と、自我が芽生え始めたS輔の組み合わせは、想像をはるかに超えるハードさでした。

思い通りにならないとひっくり返って泣く。
かと思えば「じぶんで!」と何でも一人でやりたがる。
しゃがむのも一苦労なお腹を抱えながら、毎日なだめてばかりの日々です。
夫は仕事で帰りが遅く、実家も遠い。
「自分のやり方が間違っているのかもしれない」と思う夜が続きました。

公園でほかのママたちが楽しそうに話しているのを横目に、うまく輪に入れない自分がいました。
誰かに「それでいいよ」と言ってほしい。
そんな気持ちばかりが募っていました。

スーパーで限界を迎えた日

ある日、近所のスーパーで買い物中のこと。
カートに乗せていたS輔が、突然火がついたように泣き始めました。
お菓子売り場を通り過ぎたのが気に入らなかったようです。

「S輔、ほら、おうち帰ったらおやつあるから」

なだめられず、抱っこしようにも大きなお腹が邪魔をします。
泣き声は止まらず、むしろ激しくなる一方。
周囲のお客さんがちらちらとこちらを見ています。
「早く泣き止ませなきゃ」と焦れば焦るほど、追い詰められていきました。

どうすればいいかわからなくて、私の目にも涙が滲んできました。